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「俺はFBIから潜入している赤井秀一…お前と同じ奴らに嚙みつこうとしている犬だ…さぁ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け…お前一人逃すぐらい造作もないのだから…それに、お前が言っていた後輩の女の子の話をもっと聞きたいしな…」
「あ、ああ…」
スコッチが拳銃を握る力を緩めた時、カンカンと階段を駆け上がる音が響き渡った
ドン
鈍い音が、その場に響く
赤井の目の前で心臓を撃ち抜いたスコッチは、ズッ…と壁にもたれて息を引き取った
(なるほど…拳銃を奪ったのは…コレを壊す為だったのか…家族や仲間のデータ、そして後輩の女の子のデータが入っていたであろう…この携帯を…)
赤井はスコッチの胸にあるスマホを取り出し、ポケットにしまった
階段を駆け上がって来たのは…安室…バーボンであった
「裏切りには制裁をもって答える…だったよな?」
「そのハイネック…」
3年前の事を思い出していた沖矢に安室が話しかけた
「この場でめくりたい衝動に駆られますが…今は止めておきましょう…いずれまた…」
歩き出した安室の後を追いかけるように梓も歩き出した
「あの!梓さん!っていうかあなた…梓さんじゃないですよね?多分…きっと…あの…前に私の事を…エンジェルって呼んでた…」
蘭の続きの言葉に梓…ベルモットは被せるようにして言った
「言ったはずよ蘭ちゃん…それ以上こちら側に踏み込んではダメ…貴方は私の…宝物だから…」
「た…宝物?」
(そう…この世でたった3つのね…)
ベルモットは蘭、コナン、そして音風を振り返りながらその場を後にした
『蘭、梓さんに何言ったの?』
「あ、前に私の事をエンジェルって呼んでた人ですかって…」
『なっ!らーん!あれほどダメだって言ったのに!』
「うっ…ごめんなさい…」
音風から雷を落とされた蘭は縮こまった
どれほど危険な事をしたのかまるでわかっていない蘭は、眉を下げるだけで音風を見ていた
『あーー、もう!これからはそんな事しちゃだめ!わかった?』
「う、うん」
『よろしい!涼ちゃん!帰るよ!』
「え、マジで『どうせこれから飲みに行こうとか考えてたんでしょうけど、あいにく私は明日はポアロのシフト入ってるから、だめです!』チッ」
悔しそうに舌打ちをした涼太に安室はまた鋭く睨みつけた
涼太も負けじとまた睨み返したのだった…
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時