探偵の姉はゼロです5

51話 裏切りの真相 ページ15

沖矢、安室、コナンによる推理ショーで事件は波土禄道の自 殺となった
それをマネージャーが発見し、殺人に偽装したそうだ

「あのマネージャーさん、どんな罪に問われるの？」

「まぁ死体損壊罪だが情状酌量で執行猶予となるだろうな…」

「でも結局わからずじまいよね？なんでアサカのカが「CA」だったのか…」

梓が眉をひそめながら疑問をぶつけた
それに布施が答えた

「ああ。それなら波土に聞いた事があるよ…妊娠の事を徹夜明けの「朝、カフェ」で聞いたから…女の子なら「朝香」！アルファベットで書くなら「cafe」の「CA」を取って「ASACA」ってね…」

「そっか！納得！」

「それより音風くん！」

『ん？はい？』

目暮に肩を掴まれた音風はキョトンとしながら目暮を見た

「久し振りに事情聴取に立ち会わんか？」

『いや、私は遠慮しときますよ…これからする仕事を片付けなきゃいけませんから』

チラリと横にいる涼太を見た音風に目暮は「そうかね…」と肩を落とした

「なんで事情聴取に立ち会わないんだ？もしかしたら、今後の捜査の参考になるかもしれないだろ？お前なら絶対についていくと思って『悪いけど…』…？」

『トリックなんて所詮人間が考え出したパズル…人間が頭をひねれば論理的な答えをいつかは導き出せるけど…情けない話だけど、人が人を殺した理由だけは、私も新一もどんなに筋道立てて説明されてもわからないんだ…
理解はできても、納得できないんだ、全くね…』

「さすがは名探偵だな、言う言葉が違うぜ」

『……』

無言で目暮達を見送る音風に沖矢が静かに見つめていた

(さすが…さすが……)

ー3年前ー

「さすがだなスコッチ…俺に投げ飛ばされるフリをして俺の拳銃を抜き取るとは…」

ハァハァと息を切らしながら赤井の懐にあった拳銃を抜き取ったスコッチ

「命乞いするわけではないが…俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか？」

「け、拳銃は…お前を撃つ為に抜いたんじゃない…こうする…為だ！……！」

「無理だ…リボルバーのシリンダーを掴まれたら…人間の力で引き金(トリガー)を引くのは不可能だよ…」

赤井は一瞬にしてスコッチの持つ拳銃のシリンダーを掴んだ

「自 殺は諦めろスコッチ…お前はここで死ぬべき男ではない…」

「何!?」

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