50話 裏切りの矛先 ページ13
安室の笑顔に鳥肌を受けた音風は、なぜかコナンを抱き上げギューッと抱きしめていた
コナンは、仕方ないなと思いつつそのままだった
3人の容疑者の話を聞いているのに疲れた音風はコナンの肩に顔を埋めた
コナンはそんな姉を放っておいて、事件を解くのに集中していた
「誰にも出来ねぇ不可能犯罪なんだからよ！」
(無理だ…不可能だよ…)
沖矢こと赤井秀一は3年前の記憶を思い出す
そこには安室が知り得ない記憶が存在していた
“諦めろスコッチ…”
「……」
安室はそんな沖矢を鋭く睨みつけていた
(あの時、アイツの右手は血まみれだったのに…親指の先と手の甲には血が付いてなかった…つまりアイツが自分で引き金に親指をかけ…自分を撃ったという事…アイツに自分の拳銃を渡し…そうさせたのは赤井秀一…)
“気味が悪いぜ…”
(あれ程の男なら自決させない道をいくらでも選択できただろうに…)
「ねぇ何なの？」
「え？」
梓に扮したベルモットが安室に声をかけた
「さっきからあの男を睨んでるけど何かあるの？」
「あ、いえ…」
「どーでもいいけど早くこの殺し…解決してくれない？変装したままここに長居するのは危険なんだから…」
「ですよね…」
安室はそう答えると、音風に目を向けた
コナンを抱き抱えながら事件の内容を聞いているのか聞いてないのかわからないような雰囲気を出していた
「姉ちゃん、下ろして」
『あ、うん…』
「？姉ちゃん？」
『ねぇ、新一…』
「…？」
真剣な表情でコナンを見下ろす音風
『この事件…悲しいよ』
「ぇ…？」
コナンをゆっくりと下ろした音風は涼太の腕に絡みついた
涼太も、何かを察したのか何も言わずに黙って音風の頭を撫でた
コナンは事件の話を聞き終わると、証拠を持った鑑識に声をかけた
「ねぇねぇ鑑識さん！」
「ん？」
「…とか落ちてなかった？」
鑑識の耳にボソボソと話しかけてから後ろをチラリと振り返る
「梓姉ちゃんが片方だけ落としちゃったみたいなんだけど…」
(片方だけ…)
(落とした？)
「「！」」
沖矢と安室は容疑者を見つめ何かに気づいた
「いや…そんな物はステージの周りには落ちてなかったよ…」
「じゃあなくなった物は？例えば針金とか…軍手とか…」
「あ、ああ…スタッフがステージのソデに置いてあった工具箱の中から…その２つがなくなってるらしいよ…」
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» ！誤字脱字ですね、本当にすみません！ご指摘ありがとうございます！ (2018年9月23日 23時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか？ (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2018年9月21日 20時
