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『ボーッとしてないで、コレ!書いてください!』
安室に手帳とペンを渡す
だが、安室は3年前の忌々しい記憶を思い出していたので、話を聞いていなかった
「えーっと」
『もう!話聞いてなかったんですか!? 自分の名前と「ゴメンな」の文字を書いて欲しいの!』
「どうして?」
『話ホントに聞いてなかったんですね!あなたらしくもない…波土さんの胸のポケットにこの紙が入ってたんですよ…もしかしたら犯人が携帯を抜いた代わりに入れた紙かもしれないからって…筆跡鑑定をやる為にホール内の全員に書いてもらってるんです!』
「そういう事なら…」
手帳とペンを受け取った安室は、右手でペンを握りサラサラと書いていく
高木から強引にひったくった証拠品を全員に見せ「あなた方にも書いてもらいますから」と協力を申し出ていた
「音風!」
『わっ!』
安室が書き終わるのを待っていた音風の腕を強引に掴み、少し離れた涼太は安室をチラリと見た
書き終わった安室は手帳とペンを高木に渡しながらこちらを睨んでいた
(誰が渡すかよ…あんな童顔男に…)
『りょ、涼ちゃん?』
音風を自分の後ろに隠すようにして立っていた涼太に、音風は訳も分からずコナンの方を振り返ると…
「ありがと♡」
「……!」
梓が蘭の声でコナンにお礼を言っていた
恐らく、梓の苗字を蘭の声で聞いていたのだろう
高木に呼ばれた梓は筆跡鑑定のために手帳とペンを受け取った
(ベルモット…オレと姉ちゃんが変装に気づいた事をわかってるのに堂々と…蘭や姉ちゃん達を巻き込まない為に、オレが騒ぎ立てないのを見越してやがるな…)
コナンはキョトンとしている蘭と、こちらを心配そうに見つめている音風をチラリと見た
(エンジェル…エンジェル…この呼ばれ方…どこかで…)
蘭は蘭で、梓に言われた言葉を思い出していた
「では次、円城さん…」
筆跡鑑定の協力を終えた梓に安室がコソッと耳打ちをした
「よく知ってましたね…梓さんの苗字…事前に言っておいてくれたら、もっと詳しい情報を教えられたのに何で急に梓さんに変装して来たんです?
未発表の歌詞の内容を調べる事ぐらい僕1人でできましたよ…」
「あなたが彼女達と共にここへ来るって聞いて不安になったのよ…私との約束を守ってくれるかどうかがね…」
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時