1-8 ページ10
「そういうことです。さあ、皆さん。
残された1年を有意義に過ごしましょう！」
こうして始まった私たちの暗殺生活
まさか、中学校3年の最後の年でこんな大事件に巻き込まれるとは思わなかったけど、仕方ないよね
でもまぁ、私たちが頑張ったところでE組という最悪のレッテルを貼られている限り、頑張っても無意味なことなのだ
タコ型の超生物で暗殺の標的にされているのに、あの先生はなぜか普通に先生をしている
私たちも同じ
即席の殺し屋であることを除けば普通の生徒
…だけど、私たちE組は少しだけ普通と違うのは最初にも説明した
『…渚、昼ごはん食べよう』
「うん」
相変わらず、パンと飲み物なんて小食だと思うけど私も似たようなものだ
「…おい渚。ちょっと来いよ、暗殺の計画進めようぜ」
「…………………うん」
E組に在籍するヤンチャ坊主の寺坂が渚に声をかけた
このE組が始まった頃から渚は目をつけられていた
クラスの中で1番弱そうだからという理由だけ
「先食べてて」
『…うん』
渚達が出て行ったのを見た後、私は静かに立ち上がって後を追いかける
校舎の裏に回ってみると、すぐそこにいたので身を潜める
「あのタコ、機嫌によって顔の色が変わるだろ。観察しとけって言った奴できてるか？」
「………一応。余裕な時はしましまなのは覚えてるよね。
生徒の解答が間違ってたら暗い紫、正解だったら明るい朱色
面白いのは昼休みの後で…」
「俺は知らなくていーんだよ」
『……』
校舎の壁に寄りかかりながら、寺坂の言葉に耳を傾ける
「作戦がある。あいつが1番「油断」してる顔の時だ
お前が刺しに行け」
「…僕が？で、でも…」
「いい子ぶってんじゃねーよ。俺等はE組だぜ？
進学校の勉強についてけなかった脱落組、通称「エンドのE組」
毎日山の上の隔離校舎まで通わされて、あらゆる面でカスみたいに差別される
落ちこぼれの俺等が100億円稼ぐチャンスなんて…社会に出たってこの先一生回ってこねえぞ
抜け出すんだよ、このくそみてえな状況から
たとえ…どんな手を使ってもな」
何かを渚に手渡した後、高笑いして歩いてくる寺坂たち
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 921人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
