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バカのような2年を過ごして、次の春を迎えた
相も変わらず、父も母も年中旅行を楽しんでいる
たまにお土産として送られてくる意味不明な置物などは、押し入れに終われており、センスの良いものだけを飾っている
半年ぶり？
1年ぶり？
まぁ、なんでもいい。
灰色のブレザーに袖を通し、緩めにネクタイをしめて家を出る
「おはよう」
『渚、おはよう』
今日は私の停学が明ける日で、渚は毎朝いつも私の家に寄ってくれる
「今日からE組だね」
『ねー』
「青子ちゃん、なんかあったの？」
『んーー…。アレ』
「あれ？」
『うん、アレ』
「…あー」
まだいる月を見上げて、渚も眉を寄せて苦笑い
そう、月
まんまるお月様じゃなくて、「三日月」
ここ一ヶ月、私たちはあの月しか見ていない
つまり、月の満ち欠けを見ていないと言うことだ
だって、仕方ないことだ
月が7割方爆発して蒸発しちゃったんだ
なんでそんなことが起こったのかわからないけど、そこはかとなく嫌な予感しかない
「初めまして、私が月を爆った犯人です。来年には地球も爆る予定です
キミたちの担任になったのでどうぞよろしく」
まず5、6箇所突っ込ませろ!!
私を含めるエンドのE組がそう思った
まず外見から言わせて貰えば、黄色くてブニョンブニョンで、触手みたいなタコ型超生物が、月を爆発させたとか、来年には地球も爆発させるとか言ってる
正直言って、頭おかしいんじゃないのかレベル
いやでも、このご時世、よくある話だろう
よくある話だと言うのは、みんなも知っている超人社会のこと
中国軽慶市で、“発光する赤児”が生まれたと言うニュース
以後各地で「超常」は発見され、原因も判然としないまま時が流れ、現在では日常の中に溶け込んだ
架空であった夢は現実となり、世界総人口の約8割の人間が、何らかの“特異体質”となった現在
ある一つの職業が脚光を浴びていた
「ヒーロー」だ
超常に伴い、爆発的に増加した犯罪件数に、勇気ある人々がヒーロー活動を始めたのがきっかけだった
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al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
