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『焦凍、私のスマホ持ってる？』
「いや、持ってないけど」
『…なら、使わないパソコンある？』
「それなら、親父が新しいのに変えた時に俺に無理矢理押し付けてきたのなら」
『それ今、使ってる？』
「いや、いらねぇからやる」
『ありがとう!!』
「持ってくる」と立ち上がり、部屋に戻る焦凍に私は見送った後、ヘアピン型の連絡機にモールス信号で『作戦、いつものように話し続けて』と送る
受け取ってくれた渚は、《了解》と言ってくれた
みんなの声を聞きながら、私は作戦を頭の中に叩き込み、紙に起こす
すぐに焦凍が戻ってきて、パソコンを受け取り電源を立ち上げて自分の家のパソコン機器に連絡を入れた
「何やってるんだ？」
『友達に連絡とってる』
プツンッと可愛いあの子が映る
《青子さん!!》
『やあ、律。さ、現状教えてくれるかな？』
《はい。青子さんたちがお留守の間に、空からの偵察を完璧にしています!!》
『うんうん』
《まず、山の外周の警備で突破できそうなのは、隣町から山を一つ越えるこのルートだけです》
『…つまり、そこから行けば』
《皆さんの確率ですと、50%ほどです》
『…半分、妥当な数字か。ありがとう、続けて偵察頼むね』
《はい。青子さんは、どうするんですか？》
『…レーザー発射まであと2日…それまでに烏間先生がなんとかしてくれるはず
律、烏間先生に連絡取ってみんなが出てくる時を教えてもらって
私もすぐに出る。大丈夫、この家の作りは嫌ってほど頭に入ってる』
《わかりました!!》
相変わらず可愛い律に私は『頼んだよ』と微笑み、電源を落とした
『焦凍』
「？」
『…お願いがあるの』
「……？」
『私が抜け出したその時、炎司さんにバレた時…死ぬ気であの人を止めてほしい』
「！」
『私は、何がなんでも殺せんせーに会いに行きたい
あの時が最後だなんて、そんなの嫌だ
私は、私たちはあの教室で、あの学び舎で卒業したい
なんとしてでも行かなきゃいけないんだ…。お願い、数秒だけでいい
ほんの数秒、炎司さんの動きを止めてくれたらいい
私ならその間に、みんなのところへ行ける』
「…………。わかった」
待ってて、殺せんせー
すぐに行くから
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al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
