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「青子、入っていいか？」
『…どうぞ』
ふすまを開けたのは焦凍だ
「…大変なことになってるな」
『…そうだね』
「お前、こんなところにいて」
『焦凍は殺せんせーのこと、どう思う？』
「え…？」
『危険な生物だと思う？死んでほしいと思う？』
「………」
『世間はみんな、私たちの声を聞こうなんてしない
一方的な話を私たちに押し付けて、可哀想がって…
殺せんせーのこと、知らないくせに全部悪い風に言う…!!!
私がヒーローを目指そうと思ったきっかけは殺せんせーなのに!!!
殺せんせーは私たちを真正面から「見て」くれたのに!!
世間は私たちを「見てない」!!!』
壁を思い切り殴った
痛いだとか、そんなの今は感じない
痛くて辛いのは、心の方だ
本当なら、殺せんせーの暗殺をみんなでまだ考えて、楽しく過ごして、思い出作って…ちゃんと、最後まで全力で暗殺に挑むつもりだった
『努力を全て、赤の他人に踏みにじられた…!!』
もう怒りが治らない
『焦凍にはわかる!? 私たちが頑張ってきた1年間を、赤の他人が全部持っていこうとしてる!!!
私たちが国から依頼されて、私たちがあと一歩のところまで追い詰めたことも!!!
全部、全部国が自分たちの手柄にしようとしてる!!!
賞金なんていらない!!! 殺せんせーは、私たちが、私たちの手で、殺したかったのに…………!!!
必殺に懸けて頑張ってきた1年間を赤の他人に踏みにじられるこの気持ち、焦凍にわかる!!?』
もう頭の中がぐちゃぐちゃで、焦凍にあたっちゃいけないってわかってるのに…
『ごめん…。焦凍にこんなの言ったって、現状が変わるわけないのに…。ホントに、ごめん』
「…………。俺は、お前のこと信じるよ」
『！』
「ガキの頃から俺と一緒に親父の無茶苦茶なことに付き合わされてきた…
お前がどんなに頑張ってたのかも、どれだけ必死に食らいついてたのかも、俺は知ってる
それなのに、ごめんな」
『！』
「こんなことになったって聞いて、俺は助けに行けなかった
ヒーロー目指してんのに、助けれなくてごめん」
なんで、焦凍が謝ってるのさ…
『いい、ごめん…。ありがとう、信じてくれて』
「…今度、その先生に会わせてくれよ。青子がまたヒーローを目指そうとしてくれたこと、礼が言いたい」
『…うん』
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al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
