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『血を吐きそうな日々に嫌気がさしながらも、私は必死に耐えた
従兄弟は毎晩泣いて母親にすがってた…。母親に手をあげる父親にはなりたくないと…
私は甘える人間なんていないから、従兄弟が泣いている隣でずっと膝を抱えてた
ヒーローになんてなりたくなかった
個性を持っていても、あんな人みたいになりたくなかった
だから、母さんたちに頼んで炎司さんの家から出させてもらった
それでも、家に来ては私を連れ戻してしごきまくってた
わかる？小学校に上がる前ぐらいの子供が、ゲロ吐きながら毎日毎日、地獄のようなことしてたんだよ？
死にたくなった。解放されたかった
あんな人から、解放されたかった…。“個性”なんていらないと言ったこともあった
でも、私がやらなかったら従兄弟がもっとひどい目に遭う。だから、やめれなかった
それから数日経った後、また鍛錬という名の地獄で疲れ果てた私が、そのまま泊まることになった
明日の朝早くから帰れば大丈夫だって考えながら、台所に向かった
水が飲みたくなったから
でもね、耐えきれなかったんだよ
そんな家庭内にいたら、母親だって精神的に壊れるよ
私が台所に行った時、薄暗い廊下に何か倒れてたんだもん
駆け寄ってみたら、ぐったり倒れてる従兄弟、左目が真っ赤になってて私は慌てて従兄弟の目を冷やしたよ
現状確認で冷やしながら母親を見たら、ずっと泣きながら謝ってるし、床には湯気が立ってる水とヤカンが落ちてあった
わかるよね…。実の息子に煮湯を浴びせたんだよ
おかしいでしょ？普通ならそんなことしないよ？
でもね、全部炎司さんのせい
炎司さんが、あの人が従兄弟の母親の心を壊したんだ
母親は、そのまま従兄弟に危害を加えたから病院送り
従兄弟は押さえ込んでいたものが爆発して、父親を憎むようになった
私は従兄弟に背を押される形で家に戻され、二度と帰ってきてはいけないと言われた
言われた通り、あんなところ誰が行くもんかって思って二度といかなかった
想像できないよね。たった1人の理解者が、自分に煮湯を浴びせるんだよ？
耐え切れるわけがない。だからあの子は、父親の“個性”を使わずに生きてる』
炎司さんを憎む理由は、冷さんをあそこまで追い込んだこと、焦凍と私に過酷な鍛錬を強いたこと
あんな人、「人」とは認めない
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al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
