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「よそう、無益な争いは。この場所は戦いを最も嫌うんだ
話し合うから離してやってくれ」
言われた通り、カルマは離した
「…データを奪っても帰り道はどうすんだ？」
「自力で帰れます。クラスメイトが帰りの機動計算を完璧に済ませてるので。
微調整はうちの先生が空中で押してくれるそうです」
「…無謀すぎるぜ、キミたちの乗って来た船も…。性能の保証がない実験船だぞ」
「若さゆえか…命をあまりに軽く考えてるんじゃないか？」
そう言われて何も言い返せない
こういう時、青子ならなんて
「俺だって来たくて来たわけじゃないよ。けど、友達が行ってこいって言うし、行こうって言うからさ」
「カルマ…」
「…それに、命って言ったけど最近散々命については考えたよ
…だって俺たち、先生を殺す教室の生徒だよ。命に対しては命で向き合う。そう言う覚悟は覚えたつもり
あんたたちと一緒でしょ？」
カルマ…
「まぁ、これ、友達の受け売りでもあるんだけどね」
「青子かぁ…」
「…ターゲットの立てた計画を心から信頼しているようだな。…いいだろう、私の責任でハイジャック犯の要求をのむ
ただしまずは補給物資の積み下ろしを手伝い給え
さっさと出てってもらうために働いてもらおう」
滅多にできない経験を中学生にさせてやろう
そんな計らいだったと思う
「だが、要求がのまれなかったらどうしてたんだ？」
「戦闘について、友達から心構えを教わったんです
たとえ、どんな相手にでもひるまず殺気立たせておけって」
「その子、馬鹿みたいに喧嘩強くってさ、女の子だけど馬鹿強いの」
「その子も、多分ここに来たかったと思うから…」
「よほど、その女の子が大切なのか」
「大切だから、頑張れるんだよ」
「大切だから、一緒に頑張れるんです」
青子は宇宙には興味ないって言ってた。でも、本当は誰よりも行きたかったはずだ
そういったの、青子は好きだから
「…それが、あの超生物の爆発を防ぐための実験データだ」
《微調整偽装形跡なし、当該実験のフルデータであることを確認。コピーしてお借りします》
「コピー完了、んじゃさっさと帰って検証しよっか」
「うん。長居しても申し訳ないしね」
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al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
