2-3 ページ16
『最終結果サンプルは、1月25日、ISSより帰還予定…』
「ISS…って」
「国際宇宙ステーション!?」
『…ま、あり得なくない話か』
無重量や真空じゃないとできない研究もあるし、宇宙空間の方が被害も小さい
「…で、その研究結果は地球に帰ったらすぐにわかんのかよ？
烏間先生がリミットにした今月中によ」
木村が言うけど、多分それは無理だ
結論がどちらにせよ、現場の私たちにすぐに伝わる可能性は低い
機密の多い最先端技術を含むデータでもあるし、地球を救えるほどの情報ならすぐに渡さず外交の材料に使う
上にとって私たちは末端の暗殺者の一派に過ぎない
状況によっては、最後まで情報は回ってこない
「…それじゃ最悪の場合…。私たちは先生を救えるかどうかもわからないまま、モヤモヤした気持ちのまま3月まで暗殺を続けろと？」
「……………」
打つ手なしか
「烏間先生。結果はどうであれ俺等は暗殺やめないよ。
けど、半端な気持ちで殺りたくない
救う方法がもしあればまず救うし、無ければ無いでみんなも腹を決められる
…でしょ、渚？」
「…うん。クラスの大事な目標だもんね」
「だから今はっきりと知りたいんだ。卒業まで堂々と暗殺を続けるために」
悩みこむ烏間先生を無視して、先生はある提案を表示するため、先生たちを追い出した
席を外してもらい、先生はなぜか惑星になった
「…さて、つまりキミたちの望みはこうですね。
宇宙から戻ったデータが、アメリカに渡る前に…ちょっと盗み見させて欲しいと」
私たちは小さく頷く
だけど、研究スケジュールにはこうも書かれてあった
研究データを積んだ帰還船は太平洋上に着水する
万一、殺せんせーに奪取されるのを防ぐため帰還船ごと開封せずに研究施設に搬入する
とても賢い警戒態勢で、先生もあまり重いものは持てないし、5トンの帰還船を金庫がわりにされると盗みようが無い
「そこでです!! 近々これが打ち上げられるのを知っていますか!?」
手渡されたタブレットには、ロケットが映っている
「日本で開発中の…有人宇宙往環船の実証試験機です」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 922人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
