落としたけりゃ思い出せや

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幸せは突如として崩れるって言われるけど、本当だった









ﾋﾟｸｯ









肌が、耳が、鼻が、動いた









この気配






この音






この匂い









憎むべき存在、消すべき存在









そして









果てしない怒り









始まりはグラウンドに現れた大きな轟音とクレーター









戸惑う生徒と教員たち









屋上から見える






たった一瞬だった









あの音も、この怒りも全てがそいつに向けられる









赤い瞳で、黒髪で、どんな奴も無慈悲な制裁を下す









「カァーーーーーーー!!!!!!!! 鬼舞辻無惨!!!! 鬼舞辻無惨!!!!」









鎹烏からの言葉を聞いて、ビキリと私たちの怒りが最高潮に達する









ここまできたんだ





ここまできたのに









なぜ最後にお前が現れる









いち早く隠が日輪刀を渡してくれた









ドォンという轟音と共に、生徒に向けられた腕を斬り落とす









「なぜだ………………」

「なんでまた………」

「てめェ……ッ」

『ふざけんな…地獄に戻れよ………鬼舞辻無惨!!!』









怒りで鬼舞辻を見つめる







顔を見るだけで吐き気がする









「鬼舞辻…!?」

「まさか!!」

「冨岡先生、しのぶさん、生徒の避難と柱の皆さんの援護を!!!」

『もう少しで…もう少しで平穏な世界が!!!!』

「お前たちのくだらない怒りなど、興味がない…。竈門炭治郎…小野宮奏多…私は、お前たちを許さない」









ビキリと奴の青筋がたつのと同時に4人で斬りかかる









宇髄side









なんだ、コレ









なんだ、アイツ







なんなんだ、この状況









激しい衝撃波と刀がぶつかる音と、飛び散る赤い液体









被害が出ないように隠と言われる奴らが生徒を保護して、避難させて、俺たち教師を守るために動いている









「宇髄、そこから離れろ!!」

「おい、冨岡…アレなんだよ」

「アレは…」

「そんなこともより、早く逃げてください!! 4人の邪魔になります!!!」

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