落としたけりゃ思い出せや

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キンッと押し返し、あわあわとする後藤さんと何が現れたのかとパニックになる宇髄先生を押し飛ばす









『てめぇ…この世に生を成しても、まだ鬼になるか』

「前世ではあんたにいとも簡単に斬られたからねェ…どうにも納得がいかない…………!!!」

(こいつ…さっきと音が変わった…。まさか、真っ昼間に暴れる鬼を放ったのは…こいつか？)

「あぁ、後ろにいるのは元柱だねェ？そいつを食っちまえば、アタシャまた強くなれるのかい？」

『食わせるかバァカ!! てめぇみてぇなど趣味の悪ィ奴に、色男食わせてたまるかよ!!!』

「前世に増して、口が悪いじゃないかい……!!
生意気だねぇ…その口、黙らせてやる!!」









手を伸ばしてくる鬼から後藤さんと宇髄先生を抱える









『ってか、宇髄先生重っ!! 重量オーバーだ！』

「文句言う暇あるなら、さっさと逃げろ!!!」

『あーーーーもう！善逸!! そっちどう!?』

《手が空いたには空いたけど、避難誘導が多くて思うように進めない…!!》

『今、炭治郎と一緒に相手してんだけどさ、輩先生と後藤さんいるんだ!! 伊之助来させて!!』

《はぁぁぁあぁあぁぁあ!!!!? 現世においてもイケメンな輩が狙われるとかまじで鬼畜なんですけどぉぉおぉおぉ!!!!!???!?》

「奏多ーーーーーー!!!!!」

『チッ!!』









近くの児童公園に向けて2人を放り投げ、電線に足をかける









「って、小野宮〜〜〜〜!!!!」

『後藤さん、死ぬ気で守れよ!!!』

「どうせなら、川に投げ落とせバカやろう〜〜〜〜!!!!」









ガサガサと木の上に落ちた2人を見届けて、炭治郎が相手してくれているのに加勢する









『炭治郎!!』

「奏多！」









目の前に迫る鬼の手を斬ると、斬ったその腕が伸びてきて首を締め付けてくる









「細い首だねェ………!!! アンタを食っちまえば、アタシャもっともっと強くなれる…!!
前世でアタシを鬼にしたあの、鬼舞辻よりもねェ!!」









ボキッと私の腕が折れる音がする









『あ"あ"あ"!!!!!!!』

「奏多ーーーーーー!!!!!」









ズダァンと地面に叩き落とされた









あばらやったぞ…これ…









「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神」









ほんっと…泣かないなあアンタは









『善逸…』

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