元殺し屋はヒーローになる25 (ページ47)

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205話最悪を考えろページ47

「追える者は限られる。通信が封じられた以上、離れ過ぎは却って奴を自由にさせる
留まらせ人々から引き離し、イレイザーの視界に入れた…！すでに充分な成果じゃ
俺はイレイザーの足になりに戻る」

『ちょ、待ってよ！』

「隠れてろって…ことですか!?」

「奴はオール・フォー・ワンの“個性”を移植されたらしい」

「!!」

「万が一、ワン・フォー・オールが奪われでもしたら…「最悪」を考えろ」

『…………………』

最悪、私たちにとって、これからにとって…

考え込むようにグラントリノを見ると「なに敵は1人！これを討てねば、なんのためのヒーロー飽和時代か！」と言う

『違う…そうじゃない、死柄木が私たちに気づいたのはサーチがあるからで隠れてたって』

その時、地鳴りのような音が聞こえてきて目を向けると、黒い脳無がこちらに向かってきていた

「脳無!!? なんで無事なんだ!!」

『………まさか』

さっき、通信をイカレさせたのって…まさか、まさか！

「いってえなあ…おい、No.1。手ェ逆だっけ？後出しで悪いんだけどさ」

『炎司さん!!!』

リューキュウと炎司さんが下敷きにされている。死柄木が腕を掲げて下にいる炎司さんに問いかける姿を見て、飛び出そうとしたところを爆豪が腕を掴んで止めてくる

「どけ!!」

「「崩壊」を操れるようになったんだ。脳無のカプセルに波及しないよう調整してみたけど、全部は無理だった。やっぱ、欲しいなぁ…「オーバーホール」」

「貴様ァァ!!」

“こいつら急に暴れたりしないの？”

“ん？しないね。電流を流して起動する。このデバイスでワンタップじゃよ。起きたら設定された人物の命令に従い動く。敵の王にふさわしい僕(しもべ)じゃ”

「さすが友の弟子じゃ。ハイエンドを生かしてくれていた!! 「電波」によって誘導電流を発生させたんじゃ!! 賢くなっとる!! ただ彼らはテスト段階には至っておらん！自律思考はできぬ…しかしその力は上位以上…差し詰め、ニア・ハイエンドと言ったところかのぉおおお!!」

「いかん。2体イレイザーに向かいよる!! お前らは隠れていろ！」

『「最…悪」…！』

私たちにとって、これからにとって、私にとって、みんなにとっての

『「最悪」…！』