元殺し屋はヒーローになる25 (ページ44)

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「えーーーーと、あァ、あった。さっきの「空気押し出す」のと、プラス「電波」」

死柄木がバッと手を自分の後ろに向け、準備をする

「悪いね、No.1。あんたは今じゃない」

ﾎﾞｯｯｯｯ!!

『とにかく、移動を』

爆豪と緑谷に言おうとしたその時、ビリッとインカムがイカれた上に耳鳴りがひどくなって『なにすんじゃボケェ!!』と言いながらインカムを投げ捨てた

その瞬間

あの夏、神野で味わった

「頭ん中で響くんだ。手に入れろって」

死のイメージ

目の前に現れた死柄木によって、体が崩壊させられる感覚に陥りながらも必死にどうにかするために息と頭は動かした

「ワン・フォー・オールとオーバーホールをよこせ。緑谷出久、夜神月青子」

ﾊﾟｼｨ

「グラントリノ!!」

『！』

私たちのコスチュームを掴んで死柄木から距離を取らせるグラントリノに驚く。この人も、知っている。ワン・フォー・オールの秘密と私のことを

「「ワン・フォー・オール」と「オーバーホール」と聞いて、嫌な予感がしたよ
お前ら、戦うつもりだったのかアレ(・・)と!?」

『そのつもりでこっちに』

「馬鹿野郎!! 死柄木の「崩壊」は触れ合うもの全てを消す！降り注ぐ瓦礫に触れただけで…死ぬ！
今のお前でどうにかなる相手じゃねえ！」

『っけど!!』

「ヒーローはまだ、死んじゃいねェ!! 死柄木(アレ)は、残った全員で討つ!!」

後ろには、リューキュウが死柄木の方に突っ込んでいくのが見えた。ハッとして見ると、死柄木がリューキュウに触れようとしている。このままじゃ、崩壊する

『…えっ』

触れてるのに、崩壊してない

死柄木が上空に吹っ飛ばされてしまったのを見て『まさか…！』と見る

相澤side

宙に放り投げられた死柄木を見ながら、ズリ…と足を引きずる

(今の…緑谷と爆豪と夜神月…なんでこんなとこに…)

“死柄木南西に進路変更！”

3人を…狙ったのか…!?

リューキュウと死柄木を見る。俺の足を掴んで崩壊していく脳無を切り離してくれたNo.6ヒーロークラスト、あなたが生かしてくれた

生かされてきた

俺の“個性”、俺の命

「死柄木…俺の生徒にちょっかいかけるなよ」

お前を討つために

「本っ当、かっこいいぜイレイザーヘッド(ｺﾞｿ…」