元殺し屋はヒーローになる25 (ページ37)

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死柄木が1分と経たない内にチリにできるが、青子は1秒未満でできること。それを思い返し、そして怒りが支配する

『死柄木…！』

その時、青子の近くにいた轟が「穿天氷壁!!」と氷の壁を作り出したが、それも崩壊に巻き込まれていく

「みんな、退けぇ!!」

『逃げろ！逃げろ!! 逃げろーーーーーーーー!!!!』

爆豪が、麗日が、蛙吸が、ヒーローたちが、一般人をできるだけ抱えて全力でその場を逃げる

「病院、なにしてんだ。誰か！応答しろ！エンデヴァー!! リューキュウ!! 誰か!! 状況を伝えろ！」

雄英ヒーロー科が自分達の“個性”を駆使して一般人と逃げる。全くわからない状況の中で、ただ逃げるしか出来なかった

ー蛇腔病院跡地ー

死柄木によって瓦解された病院は跡形もなく消し飛び、チリになっていた
エクスレスが壊しておこうと思っていた機械はチリにはされていなかったが、壊れてはいた

「あー…。ほとんどダメになってら。せっかく増産してもらったのに。オーバーホールも浮かばれないぜ。なぁ、破無チャンよ」

分倍河原とトガから聞いたオーバーホール・治崎廻の妹と呼ばれていた破無はどこかで感じたと言う気配だと言っていたが、身にまとう気配が違っていたのだ

ｽﾞｷｯ

“ワ……れ…”

「？」

頭に響く謎の声に死柄木が疑問に思っていると、近くに落ちていたスマホを手に取った

「……いいね。「崩壊」が自由に操れるなんて
さて…状況は良くなさそうだが、俺が起きたら始まるんだったな。おいで、マキア。みんなと一緒に、今ここから全てを壊す」

起きていたギガントマキアが動き始める

ー群訝山荘ー

「あ!! ちょ待っ！」

「ファットガム！」

飛び去っていった常闇を追いかけていたファットガムとすれ違った常闇。ファットガムは常闇が抱えているホークスを見て瞬時に理解し指示を飛ばす

「後衛に救護班が待機しとる！行き！」

「了解(ラジャー)！」

氷の山が襲いかかってきた時、青子の人形が泥に変わり果てていた頃の山荘では、揉みくちゃになりながらヒーローと解放軍が戦っていた

「レディに続け！依然こちらのペースだ！ガンガン捕らえろ！」