君と一緒に海へ3 (ページ5)

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チャプンッと水の音がお風呂の中に広がると同時に、肩まで浸かるとザブッと水が流れる音がする

『ふぃ～～～～…』

こんなに安心してお風呂に入るのも慣れてきた頃だ

今じゃ、隣にいてくれる友達もいるし、一緒に過ごす家族もできた

『いいのかなァ…。こんなに幸せで』

タプタプの水で遊んでいると、ガラッと引き戸が開けられた

『あれ、ルフィ』

「あれ、ティラまだ入ってたのか」

『うん。ルフィだけ？』

「うん。ダダンが面倒だから先に入れって」

『そっかァ…。暴れないようにねェ』

「うん」

体を洗いながら遊んでいるルフィを横に、肩まで浸かりあったまっていると、弱々しく私の名前を呼ぶ声がした

『どーした？』

「流せねェ…」

『あー…そっか、能力者は力抜けちゃうもんね』

海水じゃないけど、もともとカナヅチのルフィにとっては、水は天敵

『これからはエースくんたちと3人で入ってね』

「おう!!」

ザブッと水をかけてあげると、頭を振って水を飛ばす

『ついでに頭も洗ってあげるね』

「おう!!」

シャンプーでルフィの頭を洗い、泡立たせているとさらにドアが開いた

「ん？」

『あれ』

「え、ティラ？」

「まだ上がってなかったのか？」

『うん。今はルフィの頭洗ってるの』

「え、ってことは今…………」

『？』

ワナワナと震えるサボくんと、やらかしたなと頭を抱えるエースくん

「お前ら、寒ィぞ」

「お、おれあとにする…」

『もう、ここまで来たんなら入ってよ。水がもったいないんだから』

「いや、やめろって!!!」

サボくんの手を掴むと、こちらを向くことなく叫び出した

『ほーらー！』

「やめてくれ!!! なんか、おれの中のなんかが!!!」

『もーいいから、エースくんも入ってよ』

「あァ」

「エース、お前なんとか…………!!」

「できねェな」

「お前～～～～!!!」

「4人で風呂か!!」

「せめて、せめてバスタオルで体巻いてくれ～～～～!!!!」

『ほら、早く!!!』

ピシャンッとドアを閉めて、反対側で2人に体を洗わせる