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「何やっティんだ、ティラ!!!」
『ドグラ、さん…!!』
「あいつらは、ナフィカユアの人間で」
『そんなの関係ない!!』
「ティラ？」
『生まれてきた命に…死んでいい命なんてない…!!』
カイトとデュークルが連れて行かれるのを視界の端で捉えた
大人たちが安堵する中、私だけは絶望に染まった
「護送先はインペルダウンだ。くれぐれも逃さぬよう見張っておけ」
「は」
インペルダウン…
大監獄…!!!
『ダメ…絶対ダメ!!!』
ドグラさんの手を振りほどこうとした時、また別の手が私を捕まえた
山賊の数人たちだ
『離してみんな、2人が連れてかれちゃう!!』
「だめだ、ティラ!!」
『離して、お願い。やだ、待って!!』
艦が動き出す
『やだ!! やだ!!! カイト!!! デュークル!!!』
進んでいく艦に必死に叫ぶ
『いや…!!! 連れてかないで!!!!』
大切な家族なの…！
『カッちゃん!!! デク!!!』
ドグラさんたちの手を振り解き、艦を追いかけるように違う道から走る
今間に合ってあの艦に飛び乗れば、2人に会える！
急がなきゃ、急がなきゃ!!!
『絶対、救ける…!!』
．
「くそっ！」
「カッちゃん、このままじゃ…!!」
「わァってる!!! デク、すぐにこいつら片して船で逃げるぞ!!!」
「うんっ!!!」
たった2人の子ども
縄に繋がれ身動きが取れない
何もできない子どもだと思っていた彼らは、甘く見ていたのだ
ﾎﾞﾑ！
ﾊﾞﾁｯ
「「!!?」」
「ハッ…おれ達が」
「何もできない子どもだと思ったら」
「大間違いだぜェ、クソ野郎どもが！」
侮っていたのだ
ただの子どもだと
彼らは
「あ、悪魔の実の能力者だと!?」
「すぐに海楼石を持ってこい!!」
齢10歳にして、悪魔の実の能力者なのだ
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2人はティラちゃんのお友達です
あだ名と性格が似ているのは、ヒーローの卵達から拝借しました
見た目もさほど変わりません
“個性”が、「悪魔の実」になったぐらいです
ティラちゃんのこれからの航路に、絶対に外せない2人なので、よろしくお願いします
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年1月5日 23時
