君と一緒に海へ3 (ページ18)

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16話タンポポ、倒れるページ18

ー数日後ー

「タンポポが風邪ひいたァ!?」

いつものように森の中を歩いていた私たちの前に、シスラくんが現れた

「あァ!! グレイターミナルは、病原体が多いけど、タンポポは病気なんて最近なくて…!!」

『シスラくん、落ち着いて!!!』

「おれ、何したらいいかわかんなくて………………!!」

『落ち着いて!!』

「ティラ、ちゃん…!!」

シスラくんの肩を掴み、落ち着かせる

『大丈夫…!! 私がいる!!!』

「？」

『とにかく、タンポポくんのところに案内して!!』

「う、うん!!」

グレイターミナルの中を走り、2人が住んでいるというアジトに来る

中にはタンポポくんが倒れていて、急いで駆け寄る

『タンポポくん、大丈夫!?』

「ティラ…ちゃ、ん」

タンポポくんは、顔が青くとてもじゃないけど、元気そうには見えない顔色だった

「なん…で、みんなが？」

『タンポポくんが病気で倒れたって聞いたから…大丈夫？』

「大丈夫…だよ」

力なく笑う彼に、『タンポポくんがいつからこんな風になったの？』とシスラくんに聞くと、昨日からだと

『昨日からで高熱…の割には、手が冷たい…。風邪じゃない…何かの病気だとしたら…このままだと危ない…!!
誰か綺麗な水とタオル!!! それから、どこか綺麗な空気を吸える場所と休める場所があるか探してきて!!!』

「あ、あァ!!」

「わ、わかった!!」

「ティラ、おれは、おれは!?」

慌てたルフィには、『ルフィはダダンさんの家に戻って、薬をありったけもらってきて!!』と指示すると、ルフィは急いで走って行った

『シスラくん、とにかくこの場所を離れよう!! ここだと、さらに病状が悪くなる!!』

「う、うん!!」

シスラくんと一緒にタンポポくんを移動させ、グレイターミナルから遠く離れた場所にタンポポくんを下ろした

「タンポポ!!」

「ティラ、持ってきたぞ!!」

水とタオル、そしてありったけの薬を受け取り、タンポポくんの汗をみんなに拭いてもらう

この高熱だと、風邪だけだと思ってたけど…

『タンポポくん、ほかに何かない？
例えば、体の関節が痛いとか、吐き気や目眩がするとか』

「…頭痛と吐き気…」