ヒーロー科と結界師3 (ページ9)

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「ところでウロ様、またここに現れたということはもしや…」

と、おじいちゃんが言った先にご飯が全部なくなった

「オイ、俺のご飯までねーぞ!!」

まぁ、なんとかお腹が膨れる程度のご飯を食べ終え、お茶を飲みながらおじいちゃんのウロ様のことについて話を聞いた

「お前たちにはまだ話とらんかったが、ウロ様はここら一帯の土地神様でな…
普段は隣町の外れにある無式沼に住んでおられる

じゃが時々寝床の調子が悪くなるので、それを直して差し上げるがこの家のしきたりじゃ
わしも50年前に一度こなした。今度は良守、お前がやれ」

「俺が？つーかなんだ？寝床直すって」

「尊き神の寝床じゃ、心してかかれ」

「それ、雪村は？」

「雪村の手など必要ない」

『私はダメなの？』

「お前はよい。見に連れて行くだけじゃ
今日はもう遅い。決行は明日、詳しいことはその時話す
くれぐれも粗相のないようにな…」

明日、ねぇ

良守の後について行き、台所でお菓子作りをするのを見ていると、ウロ様がいる

なぜか良守を見ている

ﾄﾞｻｯ

「わかったよ。好きなもん作ってやるから、こっから選びな」

「おぅ？いいのか？」

「うん、いいよ。俺も、作ったもの人に食べてもらうの嫌いじゃないし
まあ、あんた人じゃないけどね、ん、それがいいのか？」

『ドーナツ？』

「そういや昼もドーナツ食ってたな…」

『そうなんだ…』

「よっしゃ！俺が好きなだけ食わしてやる!!」

数十分後には、美味しそうに出来上がったドーナツの姿があった

「さあ、存分に食え!!」

と、ウロ様は目を輝かせながらドーナツを食べる

「うまいか？」

大量に作られたドーナツを一つ手に取った良守は、私に渡してくれた

甘く味付けされたドーナツは、とても美味しくて頬が落ちそうになる

「あ、そっか。あんたこの辺の神様ってことは…烏森のことも何か知ってんの？その力のこととか…」

「おい小童！先ほどからウロ様に対し馴れ馴れしいぞ!!」

『何、この人』

「あぁ、ウロ様の付き人みたいな人だよ」

「豆蔵、ウロ様の側近だ」

『私は墨村守香です。よろしく、豆蔵さん』

「うむ。小童よりも常識のある娘のようじゃ」

「おい」