ヒーロー科と結界師3 (ページ39)

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27話 2人と合う、同じタイプページ39

ーその夜ー

ﾁﾞﾁﾞｭﾙﾁﾞｭｰｰ

「あんたさぁ…やめなよ、コーヒー牛乳ヤケ飲みなんて…」

「うるせえ!! これが飲まずにいられるかってんだ!!」

『だからって、5本も飲むことなくない？』

コーヒー牛乳は1本ずつでいいでしょ、なんて突っ込んでいると時音ちゃんが歩いていたので、良守は時音ちゃんの元へ走って行った

まあ、案の定

「あたーーーー!!」

「なんなのあんた!? 気持ち悪いわよ!?」

『まぁ、いきなり出て変な顔で言われたら気持ち悪いよね』

「そりゃー、あの子反抗的だけどさ…
まだちゃんと話してないし…どんな子か判断できるほどよく知らないでしょ？
それにあの子、なんか…放っとけない感じがするのよね～～～～」

「(ｺﾞﾋﾞｰﾝ」

「あんたじゃ無理そうだから、あたし話してくるわ
白尾、居場所わかる？」

(追い出そうって言ってるあんたを、私は追い出したいわよ)

時音ちゃんに言われた良守がショックを受けている中、私は呑気にそんなことを思った

時音ちゃんが行ってから、良守はまた静かになる

「あんたさぁ…」

「わかってる。流石に俺も糖分取りすぎたよ
ここは正々堂々、あいつを叩きのめす!!」

ｶﾞﾌﾞｶﾞﾌﾞﾘ

「ギャーーー!!」

斑尾と金狼が、良守の頭にかぶりついた

「少し頭冷やしな」

「あんたのすべき仕事はなんだい？」

「敵を倒すこと！すなわちあいつだー!!」

(アホの子だ…)

この子、何言ってんのよ

「あんた、この間まで烏森封印することで頭いっぱいだったろ
あれはすぐ忘れるような決意だったのかい？」

「べ、別に忘れてなんか…」

「無駄に熱くなりすぎだよ。あの小僧が気に入らないのはわかるけどさ」

「だって…あいつ、何かって言うと俺と守香と兄貴を比べやがってさ…
なんか…それがすっげームカつく…」

「……じゃあこうしよう。要は奴にあんたらの力を認めさせりゃいいのさ」

「所詮、奴はよそ者。侵入者の感知はこっちが断然早い。そしてあたしらの鼻だ。先に見つけ出してやるから、奴の目の前で倒してやりな」

ま、それならいいか

でも、限くんとはちゃんと話せば分かり合えると思うんだけどな