ヒーロー科と結界師3 (ページ21)

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「間時守ってどんな奴？」

「え？時守様かい？」

「ンフフフフ、そりゃーーいい男さァ
スラッとして物腰が柔らかくてちょっと粋で、なのに時々すごく男らしくて…」

『いや、そう言うことじゃなくて…』

「目がねェいいんだよ…ああ、でもやっぱり1番は声かねェ。ちょッと低くてねェ、ゾクゾクするんだ…」

「いや、だから…」

「あんな声で名前なんか呼ばれてごらん…
そりゃなんでも言うこと聞いちゃうよォ!!」

「俺の言うことも聞けよコノヤロー!!」

(斑尾と金狼のクネクネは今に始まったわけじゃないからな)

もう諦めた

「だからーーー、んーーー。間時守って、どんな風に結界張ってた？」

「そりゃあんたらと同じ…」

「いや、そっちじゃない方…」

『試しにやってみたら？』

「そうだな…。こういうカンジの…。ん…ふん…！ぐぐ…んぐ!!」

「あんた何力んでんの？」

「ぐっはーーーーッ!! って、どうやんだよコンチクショー!!」

『落ち着いてよ。もっと感じを思い出して…』

どちからというと、兄貴の使ってた方のが感じがわかりやすいかな…

よし…

.

「良守!! 守香!!」

2人「(ﾋﾞｸｩｩｯ」

思い出そうとしていると、時音ちゃんに大きな声で呼ばれた

「んだよ、ビックリさせんな…」

「あんたら今何やろうとしてた？」

手首を掴まれながらそう言われて、私と良守は眉を寄せる

『え？何って、別に…』

「よくわかんないけど、危ないことしようとしてた…違う？」

「なんだよ、危ないことって…」

「だから、よくわかんないけどそんな感じがしたのよ
だいたい、あんちらは昔から少し目を離すといっつも…」

ﾊﾟｼｯ

「あっ！」

「うるせえ！」

『いつまでも子供扱いしないでよ！』

そうさ、私たちは無理と言われてもやる奴らさ！

時音ちゃんの手を叩いてスタスタと歩いていく

後ろで呼び止められるも無視をし、歩き続ける

「で、なんなのさ」

「なにがだよ」

「一体なにを企んでるのさ？」

『うるさい』

「ま、察しはつくけどね。
あんたらが今知りたがっているのは烏森のこと…時守様や結界についての質問はそれにつながることだろう？
あの小娘に内緒にしときたいのはそれが危険を孕むから…」

「あんたらどうせ、烏森の力を封印しようとでも考えてんだろ？」