ヒーロー科と結界師3 (ページ3)

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「守香ちゃん、3位おめでとう!!」

『うん。あれ、飯田くんは？』

「え、家の用事で帰ったらしいけど、守香ちゃん聞いてへんかったん？」

『え、そうなの』

「う、うん」

と、出久くんがまさかというような顔になる

はい、そのまさかで式神使いました

しばらくすると、兄貴と先生が来た

「お疲れっつうことで、明日明後日は休校だ
プロからの指名などをこっちでまとめて休み明けに発表する
ドキドキしながらしっかり休んでおけ」

『プロからの指名？』

「墨村、あんた、知らないの？」

『？』

「守香ちゃんは、まずまずヒーローに興味なかったからね…」

「え、じゃあなんでここに」

『別に、強くなりたいからだけど…その理由って不純？』

そう聞けば、みんなはポカンとした顔になり、兄貴はやれやれと息を吐いていた

「まぁ、墨村の実力は俺が保証するよ。入試の時、やばかったからな」

(やばかったとは…)

まぁ、金狼使って1位取ったからなぁ…

「じゃあ、またね」

『おー』

出久くんと帰り道で別れ、家に戻る

『ただいまー』

「あ、お帰り守香。3位、おめでとう」

『父さん、ありがとう』

「守香」

『おじいちゃん』

「…よく頑張ったな」

『…ん』

あんまり、褒められたことがないからこういう時、なんて言えばいいのかわからない

『父さん、良守は？』

「部屋にいると思うよ」

『そっか』

「あ、お姉ちゃん!!」

『利守』

算数ドリルと漢字ドリル、勉強道具を携えた利守が小走りで駆け寄ってくる

「お帰りなさい!!」

『ただいま。利守、ほら見て。3位のメダル』

「わぁ、凄いね!!」

『来年は1位取ってきてあげるね』

「ホント!?」

『まぁ、それには勝たなきゃいけない敵がゴロゴロいるんですけどね…』

「勝己兄ちゃん？」

『まあ、主に』

「頑張ってね」

『うん』

利守に後で勉強を教える約束を取り付けられ、今は良守の部屋の前

『良守、いる？』

「ん？あ、守香。お帰り」

『ただいま』

「体育祭どうだったんだ？」

『…ホラ』

「え、あ、おい!!」

3位のメダルを良守に投げる