ヒーロー科と結界師3 (ページ19)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:116,926 hit

22話考え事ページ19

朝から良守と家を出て、雄英に向かう

「あ、守香ちゃん」

『おはよう』

教室に入れば、お茶子ちゃんがおはようと返してくれる

「おはよう、守香ちゃん」

『おはよう、梅雨ちゃん』

「ケロケロ」

「おはようございます、墨村さん」

『おはよう、百ちゃん』

「…あの」

『ん？』

目をそらす百ちゃんに、『なんかあった？』と聞くと口をつぐむ

「あの、体育祭では」

『…いいよ、気にしてない』

「…え」

『私も無神経すぎたし、言い過ぎた…。ごめんね、百ちゃん』

「そんな、墨村さんが謝る必要なんて…」

『…私さ、人よりその、言い方がきつかったりするんだよね…。だからそのせいで変な人とか、友達とかも少なくってさ…
だから、そのせいで百ちゃんを傷つけたのなら、本当にごめん…』

「墨村さん…」

『気をつけるから。これから』

「……私も、すみませんでした」

百ちゃんと仲直りをして、なんとかさらに仲良くなった

「守香ちゃん、またねぇ！」

『おー!!』

「また明日」

『じゃあね!!』

教室を出て廊下を歩き、階段を降りて下駄箱で靴を履き替える

『ん？』

あれって、良守の式神？

ボフンッと目の前で紙に戻る式神には、「烏森の地のことで話がしたい」と書かれていた

それならそうと、朝から言えばいいものを…

『ただいまー』

「おかえり」

『良守は？』

「道場の方だよ」

『はーい』

修行着に着替え、道場に行くと、巻物を結界の上に置いて寝転がりながら見ている良守がいた

『何してんの』

「あ、おかえり」

『で、わざわざ式神を飛ばすところ話したいところって何？』

「あぁ、烏森の地が昔は神の住む森で、そこへ多分間時守がやってきたとしたらって話なんだ」

『ちょっと待って…？それって、ウロ様が言ってたやつだよね？』

「うん。それで、何をどうやって調べよう…」

良守は巻物を見て、何かを思ったらしく起き上がった

「じじいんとこ行くぞ」

『え、あ、ちょっと!!』