ヒーロー科と結界師3 (ページ11)

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「やっぱそうか。また寝床が壊れたの？」

「ん…ああ」

「なんか昔、うちのおばあちゃんが直しに行ったらしいんだけど…」

「え？うちのじじいも行ったって言ってたぞ」

(もしかして2人で行ったの？)

「で、いつ行くの？おばあちゃんは墨村にやらせとけって言ってたけど、しきたりらしいからあたしも手伝うよ」

そう言われて、私たちは目を見合わせた

「いや、いいよ」

ウロ様にはまだ聞きたいことがある

時音ちゃんは巻き込みたくない…

「あんまり難しいことじゃないらしいから、俺1人で片付ける。お前は休んでて」

「でも…」

「いいからいいから」

『心配しなくていいからさ』

ー翌日ー

『で、式神を学校に行かせたけど、私まで行く必要あるの？』

「お前は最終じゃ」

(行く意味とは…？)

「では、いざゆかん無式沼!!」

「おい、ちょっと待て。まだ外明るいだろうが！
なんだそのフル装備!?」

「これがつとめの正装じゃ、バカタレ!!」

「せめて天穴はやめろ！」

「やかましい!! お前こそなんじゃそのだらけきった格好は!?」

「なんだと!? ジャージを馬鹿にする奴は俺が許さん!!」

馬鹿騒ぎしだす2人に、豆蔵さんは「いつもこうなのか」と聞いてくると私は無言を貫いた

「いい加減にせんか、貴様らーーーー!!」

良守はジャージをやめ、おじいちゃんは天穴をやめて上着を着た

「やり方は道すがら説明する。作業自体はお前1人でやれ」

「ああ、いいよそれで」

『おじいちゃん、やっぱり私も』

「いや、守香はいいよ」

『よ、良守？』

「俺がするから、お前は待っててよ」

『…良守』

．

「なんか道じゃねーぞ、ここ…」

ガサガサと道無き道を歩いて行く

何度か前に来たことあるけど、裏の方から見るとだいぶ違って見える…

すごい深そうだ

「む」

『え？』

ポンポンと進んでいくウロ様

「近いぞ」

先々進んでいく2人に、慌てて追いかける

『待っ…』

ｶﾞｯ

『え…』

剥き出した木の根に足が取られ、そのまま体勢が崩れる