ヒーロー科と結界師3 (ページ1)

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3回戦進出が決まり、控え室に寄らずに席に戻るとすでに爆豪くんと切島君の試合が始まっていた

《カァウゥンタァ～～～～!!!》

『うわっ、始まってる!!』

「あ、守香ちゃん。3回戦進出おめでとう!!」

『ありがとう、お茶子ちゃん』

「常闇ちゃんのこと、完封してたわね」

『うん、まぁね』

「どうやって勝ったのかしら」

『えー、まぁ、気合です』

「気合なのか!?」

爆豪くんと切島くんの戦いも終わり、進出したのは爆豪くん

つまり、爆豪くんと戦うことになる

(霊感のある彼相手に結界術はいけるかな…)

まぁ、なんとかいけるかな

轟くんと飯田くんの戦いは轟くんの勝ち

《爆豪VS墨村!!!》

「……変人」

『だーかーらー、墨村です』

「てめぇなんかが、なんで雄英にいんだよ。無個性の雑魚のくせに……!!」

『“見えてる”人間でしょ？』

「………!!」

『私の力は、“見える”人にしか見えない
“見える”人が相手なら…本気でいかせてもらう』

「……上等だわ、クソが…………(ｲﾗｧｯ」

爆豪くんはこの上ないほどの悪い笑顔を向けてくる

大丈夫

負けない

言い返せない私じゃない

兄貴がここにいる限り、勝ってやる

《スタート!!》

『結!!』

「ハッ！」

爆豪くんはすぐに結界から逃れると、爆破で空中移動を繰り返し、結界に捕まらないようにしている

動かれるとむずいんだけど…

妖よりちょこまか動きやがってぇ…

『ぬがぁぁぁぁぁぁあ、逃げんな!!!』

「逃げるわ!!」

『結、結、結、結ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』

ここまでして捕まらんとは…！

(バカめ…。力の浪費なだけだぞ…。だが、昨日のあれだけのサイズの結界を張っていたというのに…対して疲労の色が見えなかった…

まだ有り余る力をコントロールしきれてないだけか…
烏森ではないこの地でも、疲労の色が見えない)

『ちっ!!』

「よぉ…」

(後ろ…!!)

すぐに結界を張り、距離を取る

「ちっ」

『…危なかった』

場外の線ギリギリで止まったけど、押し出されたら一貫の終わりだ