ヒーロー科と結界師3 (ページ27)

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「調べ終わったら食べていいだろ？」

『うーん』

なんだろ、この鳥みたいなの

「あら、あんた、いいもの持ってるじゃない」

「守香ーーー！あんた学校の外で暴れてんじゃないよ！」

『ごめん！けど、白尾が言ってた奴いたから追いかけたけど、逃しちゃった!!』

とにかく、時音ちゃんと良守と合流して、持っていたものと金狼が加えていたものを地面に置いた

『とりあえず手がかりになりそうなのは、あいつの落としたサングラスと、金狼が捕まえたと妖と、それから…』

「ねえ…それすごく気持ち悪いんだけど」

「俺だって気持ち悪いよ！」

『でもこれが一番有力な品だよ』

一番有力…人間の手だ

さっきの男の右手

『あいつ…人間じゃないと思う。でも、今までの妖とは何か違う…』

「人の姿をしてたんでしょ？」

『うん、大体は。でも、中身は違うものが入ってそうな感じ。ホラ、コレ皮みたいだし
あの白い三つ子の1人がどこかに向かって、「まだか！」とか喋ってたの。こいつとグルだったんじゃないかな』

「そうね…途中で花火みたいなのが上がったじゃない。あれ、なにかの合図だったんじゃないかしら…」

「サングラスは既製品だな、この妖は偵察用か…？」

「白尾、どう思う？」

サングラスを見た白尾は、目を細めて話す

「最初は確かに人間の臭いだった…。それが途中で変わって…というよりは、妖の臭いが外に漏れ出したような感じだったな…
守香の言うように中身と外見は別物だろう。この皮自体は人間の臭いだ」

「でも人間としちゃ不味そうな臭いだったよねェ」

『お前、いたの気付いてたんなら教えてよ。私たちに！』

「ただ、気になるのはこのやり方だ」

「どういうこと？」

「普通の妖は人に化ける場合、幻影を使って人の姿に見せるか、自ら体を変形させて人型にする
人の皮を被るなんてまどろっこしいことはしない
そこまでして、妖の臭いを断つってことはつまり…こいつら、オレらを意識してやり方を選んできてる

ここまでやるんだ、1匹じゃねえだろ
オレは知識的なものを感じるね」

「えーーー!?」

『あんなのがまだ他にもいるの!?』

めんどくさいし、気持ち悪いし…

面倒なことこの上ない