ヒーロー科と結界師3 (ページ23)

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23話手伝ってくれる？ページ23

「ぐ…ふん…!!」

滅した腕が、再生した…

「早く…しろ…。こんな人間の餓鬼にナメられて黙っているほど…俺は気が長くない」

ミシミシと音を立てる妖

変化してる!!

ﾊﾟｧﾝ

『……!?』

閃光弾…!?

ﾐｼｯ

妖の両腕が羽に変わり、私に向けられた

『なっ!?』

「守香!!」

『うわっ!!』

攻撃された途端に、結界を張って身を守る

目の前が真っ白だ…

攻撃自体は防げないこともないけど、この視界…

相手の位置もよくわかんないんじゃ…

『結！』

下に長い結界を下ろし、そのまま降りていく

これなら視界が晴れた

『結!!』

逃げようとする妖の足を結界で囲う

『滅!!』

「ぐわあああ!!」

『ちっ！』

全部とはいかなかったか…！

結界を解いて良守の手を引いて木の影に隠れる

『やっぱりすぐ再生しちゃうか…』

「一部じゃ意味ねー…人型に戻ったとこを丸ごと潰しかなさそうだな…」

『うん。それに多分…人型を叩いた方がダメージが大きいみたいなの…』

「だったらどうするんだ？」

『…どうするって…言われても』

妖がいつの間にか全員揃っていた

ﾋﾞｼｯ

『な…！』

「なんだあれ、三重!?」

(一体しかかからなかったか…)

「二月!!」

「く…」

「滅!!」

三体のうち、一体が滅された

『今の結界…』

「兄貴の…」

(時音ちゃん、いつの間に…)

ｿﾞｸｯ

ｺﾞｩｯ

「邪気が一気強まった!!」

『変化する!?』

体育館の屋根の上に大きな羽の竜巻が出てくると、大きなフクロウが現れた

「なっ、なんだぁ!?」

『………!!』

(合体して巨大化した!?)

フクロウは大きな翼をバサバサと広げ、大きく仰いだ

強風が襲ってくる

「うわっ!!」

『あ！斑尾!! 金狼!!』

木につかまっていると、2匹が飛んでいってしまう