ヒーロー科と結界師2 (ページ50)

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出久くんのたった一言

その一言が、今彼を

救ったんだ

轟くんが炎を使い、出久くんと一騎討ちに入る

『結!!』

A組のみんなの前に結界を張り、暴風がこないようにする

ステージには煙が立ち上り、全く見えない状況

煙が晴れると、出久くんは場外で倒れていた

『解…。さて、行くか』

「あ、そうやね。次だもんね」

『まぁ、飯田くんの試合は見たかったんだけど…ま、仕方ないよね』

「頑張ってね!!」

『おうよ!!』

ここまで来たら負けるわけにはいかない

この雄英生たちに、今の私の結界がどこまで通用するのか見ておきたい

見える人と見えない人も、見極めておかなきゃいけない

《常闇バーサス墨村!!!》

「本気でいかせてもらう」

『おう、ドンとこい!!』

試合開始

「ダークシャドウ!!」

《アイヨ》

『結!!』

まずは防衛のために結界を張り、様子を見る

ダークシャドウと呼ばれる影は、私を倒そうとしているが結界に阻まれて何もできずに攻撃をする

まあ、結界が守っているわけで意味がないわけで

(そういえば…)

影って、その本人のものが具現化してるようなもんだよな…

常闇くんの影が、あのダークシャドウだとすれば

『なるほどな』

大本を叩けば、勝てる!!

結界を解くと、そのまま走り出す

ダークシャドウからの攻撃を交わしながら、常闇くんに近づく

間合いに入ればこっちのもんだ!!

《ソウハサセナイ》

『おわっ!!』

放り投げられ、場外へと飛ばされる寸前に結界を張ってなんとか踏ん張る

(近づかなくともいいってことなら、なら…)

ダークシャドウと常闇くんの繋がれた部分に結界を張り、動かせなくすると焦った表情になる

『結、結、結、結、結!!』

肩、足に腕、至る所に小さな結界を張って、常闇くんを動けなくさせる

「くっ…」

仕上げに念糸を使ってがんじがらめにして、さらに動きを鈍らせる

『動けば体が吹っ飛ぶよ？』

「……まいった」

「常闇くん降参!!」

3回戦進出だ