ヒーロー科と結界師2 (ページ43)

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「1位に与えられるポイントは、1000万!!」

『………』

うわぁ

「上位の奴ほど狙われちゃう…下克上サバイバルよ!!!」

制限時間は15分で、振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり、機種はそのポイント数が表示されたハチマキを装着する

終了までにハチマキを奪い合い、保持ポイントを競うらしい

ハチマキは首から上に巻くことを義務付けられ、とればとるほど管理が大変になる

そして、ハチマキがとられても騎馬が崩れても、アウトにならない

つまりは、10～12組がずっとフィールドにいると言うことになる

“個性”発動ありの残虐ファイト

『どうするかな』

チーム決めの交渉タイムがスタートする

まぁ、当たり前のように爆豪くんの周りには人だかりができていた

私は結界の上に座っていると、ズンズンと歩いてくる姿が見えた

「変人!!!」

『誰が変人だ!!』

「俺と組めや」

『利点とは』

「勝てる」

『率直』

彼がどうして私と組みたいのかはわかる

見えない結界、自分が見える結界

それを利用すれば、ポイントはガッポガッポとでも思っているんだろうけど…

『言っておくけど、霊感を持っているのはキミと出久くんの2人。
そのほかにも見える人がいるかもしれない
それでも組みたいの？』

「てめェは黙って俺に従ってりゃいんだよ」

なんだこいつ…

「爆豪!! 俺と組もう!!」

「クソ髪」

「切島だよ、覚えろ!!」

『おお、切島くん』

「おお、墨村！お前もか!!」

『誘われた』

「マジかよ!!! おめェ、どうせ騎手やるだろ!?
そんならおめェの爆発に耐えられる前騎馬は誰だ!?」

「……………………根性ある奴」

「違うけどそう!! 硬化の俺さ!!
ぜってーーブレねえ馬だ！奪るんだろ、1000万…！」

「(ﾆｯ」

(うわぁ…悪い顔)

なんか、もう私が組んだみたいな雰囲気になってるけど、許可した覚えはない

『どうでもいいけど、私は組むとは言ってないよ』

「あぁ!!?」

「組まねぇのか!?」

『片手さえ使えればいいけど、両手が塞がれれば難しいかな』

兄貴じゃないから、そんな器用なことできないけど