ヒーロー科と結界師2 (ページ33)

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「はい、おはよう。明日の体育祭だが、ある人が警備に加わることになった」

『？』

あ、体育祭明日なのかと思いながらいる

「ある人って？」

「あぁ、入ってください」

ｶﾞﾗｯ

『………………？…………。………………………………!?』

「墨村正守さんだ」

「みんな、こんにちは」

『はぁぁぁぁあ!!?』

仕事着を着ている兄貴が、教室に入ってきた

「体育祭の警備に当たってくれる方だ。挨拶」

「「よろしくお願いします」」

『な、なな…』

「正守さん!?」

「あれ、出久くんじゃん。久しぶりだね、そっちは勝己くんか」

「んで、てめぇが…！」

「そりゃあ、妹と弟の顔を見にね…。ね、守香」

「え、墨村の兄貴!?」

「マジかよ!!」

「じゃあ、“個性”は…」

「あ、俺“個性”は持ってないよ」

「「はぁぁぁぁあ!?」」

「守香と同じように、無個性だよ。
ご紹介してもらった墨村正守です。守香の兄貴なんで、気軽に話しかけてね」

オヤジ臭い兄貴に、頬杖をつきながらつまらない顔つきで見た

「墨村のお兄さん、めっちゃかっこいいじゃん」

「ねえねえ、何歳なの？」

『だぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!! このクソ兄貴!! 来るなら来ると言え!! そして、帰れ!!』

「えー？言おうとしたら、守香が無視したんだろ？」

『私がいつした!? 言え!!』

「もー、怒ってると眉間にしわつくよ？勝己くんみたいに」

「あぁ!!?」

『よほどここで滅されたいらしいな。いいぞ、滅してやる』

「守香、落ち着け」

フハハハハ…と笑い、構えていれば兄貴が片手で制してくる

「まぁ、いいだろ？俺は烏森だったんだし、雄英って言うの楽しみだったし」

『私は高校生活が楽しみから絶望に変わったよ』

なんだって、力もないこんな雄英に…

「お前、USJでの時結界破られたんだって？」

『え…』

「…どう言う意味か、わかるよな？」

『………………』

「そいつらが、烏森を襲うかもしれないって言うこと」

『………………。あいつらに邪気も何もなかったし、金狼も臭いはないって言ってた』

「…甘いな」

『何…!?』

「その甘い考えで、命を落とすぞ」