ヒーロー科と結界師2 (ページ40)

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17話体育祭ページ40

(くそっ、なんだみんなして…私と良守のやり方が悪いのか…？
私と良守の考えは甘いのか…!?)

朝から悶々と考えながら学校に向かう

「あ、守香ちゃん。おはよう！」

『お茶子ちゃん、おはよう』

「今日は体育祭やね!!」

『そうだね』

兄貴が警備することになっている体育祭本番

体操服に着替えて控え室にいれば、飯田くんがもうじき入場だと教えてくれる

コスチュームは公平を期すために着用不可らしい

「緑谷」

「轟くん……。何？」

「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

「へ!? うっ、うん…」

「お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな。
別にそこ詮索するつもりはねえが…お前には勝つぞ」

確か、推薦入試1位の轟くんだった、はず

「急に喧嘩腰でどうした!? 直前に止めろって…」

「仲良しごっこじゃねぇんだ。なんだっていいだろ」

コーヒー牛乳を飲みながら、出久くんを見る

「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか…は、わかんないけど…
そりゃキミの方が上だよ…。実力なんて大半の人に敵わないと思う…。

客観的に見ても…でも…!! みんな…他の科の人も、本気でトップを狙ってるんだ

僕だって…遅れを取るわけにはいかないんだ

僕も本気で獲りに行く！」

見たことのない出久くんのあの決意のこもった瞳

「あれ、みんなもう準備できたの？」

「正守さん!!」

『(ｹﾞｯ』

「コレ、差し入れのジュースね」

(ジュース…)

家じゃ出さないだろ…

「みんな、がんばってね」

「「はい！」」

「守香もな」

『フン』

スタジアムのフィールドに出れば、歓声やら人やらがすごかった

「選手宣誓!!」

『出久くん、アレ誰？』

「ミッドナイト先生だよ…」

『あー、授業寝てる先生か』

「守香ちゃん…」

なんか、爆豪くんが選手宣誓を任されたらしい

知らないが

「せんせー。俺が一位になる」

「絶対やると思った!!」

ブーイングの嵐が起こると、爆豪くんはさらに挑発した