16話 メチャクチャ ページ37
夜ご飯になると、どっさりとしたご飯
「いや〜〜〜〜。正守が突然帰ってくるから、お父さん嬉しくて張り切っちゃった！」
「あれ、でも先にメール入れといたけど？」
「そうなの!? ごめん、最近パソコン繋げてなくて」
食卓につき、ご飯を食べ進める
兄貴が帰ってくると、食卓が狭いんだよなー
「ね、俺そっち移っていい？」
「兄妹弟は並んで食えーーーー!!」
ご飯を食べ終えて仕事着に着替える
(ねむ…。明日体育祭なのに…)
右手の方印、こんなものに何の意味があるって言うんだ？
「機嫌悪そうだねェ。まぁ、わからなくはないけど」
「良守！守香！今日は正守さん来ないの？」
「うるせえ！知るか!!」
『あ』
「あ、ちょっと！」
『まぁ、今の良守の前で兄貴はダメだよね』
大義名分？知るか！
私も良守も、時音ちゃんを二度と傷つけないために戦う
それで十分だ!!
「あたしも斑尾も嫌いだね。あの男」
『……へえ』
ﾋﾟｷｰﾝ
「来た！」
『急ぐぞ!!』
.
「おい待てよ。校庭のど真ん中だぞ、何がいるってんだよ」
「うーん…。でも、確かにこの辺りから臭いが…」
『どう、金狼』
「斑尾と同じだねェ」
と、足元がめこっとした
ｽﾞﾋｭｯ
『わっ!!』
と、地面から現れたのは
「な!? な、な、な、なんだこりゃ!?」
『も、森…』
「さーて、お手並み拝見」
「な…これは…」
『森…だよね？』
「斑尾、金狼…これ妖か？」
「ああ。珍しい植物系の妖だ」
(植物系なんて意思のない奴ら…。偶然か作為でもなきゃ、こんなところに現れない筈だけど…)
「ぬっ！訳わかんねーな、ちくしょう！結！滅!!」
木を消した良守
「さすが木だな、動かねーから楽勝…」
『あ』
「へぶっ！」
消した木が復活した
「この…」
「待ちなさい!!」
「む」
「力の無駄遣いすんじゃないの！」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月28日 21時
