131話 手錠の鍵 ページ8
『そんなことよりも、階段登って行くよ!!!』
一歩踏み出したその時
「待て」
『何、アレ…』
「チャパパパパ…!! 侵入されてしまったーーーーー！さっきの部屋へ行っても、もうエレーラはいないぞー。
ウォートが、“正義の門”へ連れて行ったからな」
「「え!?」」
「あ…あと長官もな」
「ついでの言い方だな…」
壁に手と足をついている男
「今向かってるところだが、行き方も教えないしおれたち「CP9」がそれをさせない。
“申し子”を抹殺する指令が下っている!!
お前はおれたちを倒さなければ、エレーラを解放することはできないのだ。これを見ろ」
と、小さな鍵を取り出した
「なんの鍵だ？」
「エレーラを捕らえている、海楼石の手錠の鍵だ！」
「海楼石…」
『能力者の悪魔の力を無効にする石…。エースや
「それでエレーラさんは、大人しくしてたんだ…!!」
「お前が万が一、エレーラを救い出すことがあっても海楼石はダイヤのように硬いのでその手錠は永遠に外れることはない」
『………………』
「それでも良ければ、このままエレーラを助けに行け」
『まァ、ダイヤよりも硬いのは知ってるし』
「はァ？」
まァ、“この話”はもう少し後にしておこう
「この鍵は本物だとも言っていない」
「はぁ!!?」
「なんだそれ!!!」
「別の手錠の鍵かもしれない。この塔の中におれを入れて「CP9」は5人いるが、それぞれ一つ…鍵をまたお前を持っている」
「じゃあ、お前らを仕留めて鍵を奪い、エレーラの手錠で試してみるまで本物かどうかわからねえってことか…」
「くだらねぇ時間稼ぎしやがって……!!
そうこうしてる間に、エレーラを“正義の門”に連行しよってんだろうが…!!!」
焦凍と勝己くんが冷静に言う
「でも、エレーラさんの方がことを急ぐ!!
まず確実にエレーラさん自身を奪い返して、鍵はその後でいい!! あんなの放っといて急ごうよ!!!」
「チャパパパパ、お前頭いいな。でもそんなことしたら、こんな鍵なんか海は捨てちゃうぞ!!」
『捨てたければ捨てれば？』
「はぁ!!?」
「海波、お前は何を言っている!!?」
「鍵なけりゃ手錠、外せないだろ!!?」
男子たちの猛攻に、『外せるよ』と言う
「は、外せるよって…」
『私、海楼石の手錠なんか壊せるもん』
「「うそだろ!!!?」」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月26日 20時
