現海賊は現在ヒーロー科15 (ページ42)

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番外編誕生日ページ42

12月1日、今日は私を拾ってくれた勝己くんのお母さん、光己さんのお誕生日

『うーーーーーーん……………』

お久しぶりです、レンです

今日は1人でデパートに来ています

『やっぱり、エプロンか…？いや、ハンカチっていう手も………』

絶賛、お誕生日プレゼント選び中です

今日は光己さんのお誕生日で、いつもの感謝としてプレゼントを選んでいるのですが…

『しっくりしない…』

なかなかいいのがありません

『女性っていうのだけあって、難しい…』

男の人なら、周りが男ばっかりだから思い浮かびやすいけど、女の人だからなァ

『どうしようかなァ…。やっぱり香水とか…？
でも、光己さんそういうのつけなさそうだし…。あーあ、勝己くんに聞いときゃよかったァ～～～～』

ベンチに座って、いろんな店を見回る

『ぬがアアアアアアアア!!!』

ﾄﾞｶｧ…ﾝ!!!

『!!!』

大きな爆発音が聞こえ、急いでそちらに向かうといろんな人たちが逃げ惑っている

「ハッハハハハハハハハ!!!」

『恐竜…………？』

大きなティラノサウルス的な敵が、暴れているようで

『ったく…。“個性”がないっていうのに…』

首の後ろに手を回し、面倒だなァと考えながら、腕に武装色をまとわせる

『あのさァ』

「あぁ!!?」

『今機嫌悪いから、暴れるなよ』

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!!!

『フゥ…』

一発で敵を倒す

警察が来て、敵の引き渡しや仮免許の確認などを済ませてデパートを出た

『あーーーーーーー…。結局見つかんなかったァ～～～～』

「何唸ってるの？」

『ちょっとォ』

光己さんにプレゼントのことを話さず、頭の中でぐるぐるとプレゼントの候補を挙げていく

ハンカチに、エプロン、花束に洋服

あがっていくけど、どれもこれもありきたりすぎて、ダメな気がしてならない

「レンちゃん、何を悩んでるの？」

『…………ちょっと』

「…話してみてよ」