現海賊は現在ヒーロー科15 (ページ33)

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拳藤side

化物のようにどんどんとみんなを倒していく

しかも無駄のない動き

「拳藤!!!」

「！」

『キミとは、一度戦ってみたかったの』

信じられないほどの拳の乱舞

全て受け流すけど、1発1発が重く押してくる

やばい、このままだと

「僕のこと、忘れないでくれないかい？」

『忘れてないけど？』

「物間、逃げろ!!!」

「！」

ガチッと締め付けられた物間

「物音！」

『ひとつだけ教えてあげるわ…。私、“個性”を喪失したの』

「「!!?」」

『悪いけど、みんなが考えていた作戦は実行できない
“個性”がなくとも、私は誰かのために強くなれる
そして、誰からも負けたりなんかしないわ
もう面倒だから、一気に片付けさせてもらう』

海波の鋭い瞳に、私たちはそのまま意識を手放した

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レンside

「海波は、さすがにやり過ぎだ」

『あはははは…。最後の方とか暴れてましたもんね』

「「アレを暴れてたのか!?」」

「見聞色の覇気で見切り、覇王色の覇気で制圧か
最初からしていれば良かったんじゃないか？」

『そんなことしていたら、彼らの実力は見れませんでした
まァ、まだまだですけど、特に物間くんは当たり前のことを除外していく頭も必要ですね
他のみんなも動きは良かったけど、迅速な対応ができていたのは指で数える程度
てこずる相手もいなかった…。まだA組の方が脅威ですね』

「言いたいこと言ってくれるね…」

『だって本当のことだよ？
もし私と同じぐらいの力を持った敵が、“個性”も使わずにキミたちB組と対峙したら？
間違いなく、私がキミたちの作戦会議の中に入った時点で瞬殺されていた
私的には、優しく言ったつもりだよ？
キミたちはまだ甘すぎる。もちろん、A組も含めて
力があるからといって自惚れてはいけないよ
その力がなくなった時、どう強くなるべきなのかそこは辺もちゃんと考えておかないと、いざという時に大変な目にも遭うし、下手したら命を落とす結果になる
まァ、私はヒーローじゃないし、キミたちを守ることも含めてムチを打っているつもりなので
あ、それからA組B組ともに、まだまだ頑張れる
最後に言うと、キミたち全員、まだまだ雑魚ヒーローの卵なので1日を大切に』

「「辛口すぎる」」