現海賊は現在ヒーロー科15 (ページ31)

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さっきよりも少し手前に戻り、気配を消してB組の様子を伺う

円陣になって作戦を組み立てているらしい

邪魔をせず、そのまま見届ける

拳藤side

「とにかく、塩崎がやられたことが痛いな」

「けど、海波は“個性”を使わずにきた
つまり、“個性”を使う気がないんじゃない？」

「なら、使わせるまでだ!!!」

「まあ、待てよ。鉄哲、僕たちはまだ彼女の“個性”の中身を全て知らない
どんなものを持っていて、どんなものを使えるのかも闇の中だ…」

「だからこそ、叩いて使わすんだよ!!!」

「まぁ、待てって。だからこそ、焦らしていくのさ」

「焦らす？」

「ああ、そう!!
彼女が内面的に弱い言葉を使い、怒らせ、そして使わせる
ゆっくりと、じわじわと言葉で追い込み焦らさせ、最高の怒りの沸点に達した時に、同時に叩く
この作戦なら、どうだい？」

「…………やるか」

「やってみる価値あり、だよね」

みんなが決意した、その時

『なかなかいい作戦だね、でもそれ』

「「!!!?」」

『悠長に話していい内容じゃないよね？』

いきなり真ん中に現れた海波を、円場とポニーが攻撃に入るけど避けられた

しかも、軽やかに

まるで、重力なんて感じさせないように

『私の弱点、確かにあるわ
でもね、そんな弱点を克服していると考えたりしなかったの？』

「泡瀬!!!」

「おうよ!!!」

泡瀬が作った大きな武器で攻撃した

でも

ﾄﾝｯ

『“個性”がなくとも、体術で敵うようになさい
さもないと、みんなここで死んでるから』

吹出がやられた

『はァい、牢獄へご案内しました～』

まさか、牢獄は自在に動ける!?

『そりゃ、1人でみんなの相手をするんだもん
動ける牢獄になるのも、普通だよねェ？』

いかなる作戦が通じないかもしれない…!?

勝つには…!!!

「キノコ!!」

「のこのこ！」

キノコの胞子で弱らそうとすると、なぜか彼女は咳をしなかった

まさか、息止めて…………!!!

『胞子っていうのはさ、火で弱るんだよね？』

「キノコ、逃げ…………!!」

『はい、ドォン』