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「確かに俺たちを呼ぶ声は聞こえたんだが」
「呼ばれたのは確かだな」
「だからあれはサニーの声だったんだよ!!」
「やっぱりか？」
「船が喋るわけないだろ」
「私たちもなんだかそんな気がしたんだけど、あるわけないか」
…声
『メリー…やっぱり、守ってくれたんだよね』
あの時も、今回も
もしかしたら…
「ん？前から船が来るぞ!!」
「ガレーラカンパニーの船だな」
『アイスのおじさんだ…』
「とんでもねェ奴だ…。世界政府相手に、また本当に何もかも、奪い返してきやがった………………!!」
ｶﾞﾀﾝ…!!
「うわぁ!!」
サニーの船首から、約半分まで割れてしまった
「急に何が!!」
「急にも何も…サニー号はもう二度と走れないと断定された船だろう。忘れたわけではないだろう」
常闇くんがそう言うと、みんなは立ち上がって懇願した
「サニー号を何とかして!!!」
「みんな一流の船大工なんでしょ!!?」
「お願い!!」
「今も救われたばっかりなの!!!」
『………………』
「申し子」
『！』
「お前なら、わかるよな？」
『……………………!!』
「この後、どうするべきか」
『………………………』
結論なんか、もう出てる
「だったらお前たち、もう眠らせてやれ…!!」
「そんな…!!」
「すでにやれるだけの手は尽くした」
“なんだこの音は…船場に誰かいるのか!?”
“これは、申し子の船じゃあ…!?
アクア・ラグナにやられたな…。ひどい状態だ
いや…それ以前の問題か…………!!”
“走りたい…。もう一度だけ、走りたいんだ”
“何をしてんだ、おれァ……………。もう、希望もねェ船を…!!!”
“アイスバーグさん、そこで何をしてるんですか!!?”
“ありがとう”
“えぇ!! 船を出す!!? 海はまだ大シケですよ!!”
“おれ1人でも行く!!!”
“あなた1人行かせるわけには!!!”
「おれは、今…また…………!!
奇跡を見ている。……もう、限界なんかとうに超えてる船の奇跡を
長年、船大工をやってるが……おれは、こんなにすごい海賊船を二度も見た………!! 見事な生き様だった」
アイスのおじさんがそう言えば、まだみんなは納得していない
「海波、そんなことしないよな!!?」
「サニー号はこんなに頑張ってきたんだぞ!!?」
「俺たちを救けてくれたんだぞ!!!」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月26日 20時
