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エレーラside
「ワハハハハハハハハ…!!!
とうとう開通だ!! 笑いが止まらねェ……………!!!
おい!! 「正義の門」の門衛共!!!
出て来て敬礼はどうした!!? 英雄ナビア様のお通りだぞ!!!
おい、エレーラ。あれを見ろ
あの小さな門こそが、実質の入り口だ…!!!
アレを通過する一歩こそが、お前にとって天国と地獄の境界線!!! そして、おれが歴史に名を刻む瞬間なのだ!!!」
アレ、が
もし、このまま通ってしまえば…
レンが…
「おっとっとっとっとォ!!
今更どこへ逃げようってんだ!!
同情くらいしてんだよ、おれだって本当はよ…。だが、仕方ねェだろ？お前には生きてる価値がねェんだ」
そんなことない
ナビアから抜け出し、走っていく
「待ちやがれェっ!!!」
押さえつけられながらも、石橋に噛み付く
「なんて往生際の悪ィ女だ!!!
なんてみっともねェ生への執着!!!
哀れで!! 卑しい!!! 罪人のくせに、死ぬことでしか人を幸せにできねェくせに!!! 最期の最期までなんだ、この見すぼらしい姿!!!」
“死”が、こんなにも怖く感じる
………死にたくない!!!
ここは動かない!!!
彼女が…レンが、みんなが必ず!!!
救けに来てくれるから!!!
“え？私が死にたいと思った時？”
“えぇ…。あるの？あなたにも、死にたいと心から思った時”
“あるよ”
“え……………”
“何、その反応。当たり前じゃん、私だって人間だよ？
死にたいと心から思う時だってあるし”
“…いつ？”
“兄妹弟を亡くした時、ルフィが傷ついた時、エースが死んだ時…。守れるものを守れず、バラバラにしてしまった時………なんだかんだ言って、死にたいと思う時は多かった”
“…どうして”
“みんながいるから、みんながいるから私は生きようって思える。それに、今は守りたいと思う人たちが、私の手の中にある。だから、私は生きようって思えるんだ”
あなたが、そう言った様に
私も…
『うおおおおおおおおおおォッ!!!!』
あなたを
『うあ!!』
「申し子!!!」
守りたい!!!
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月26日 20時
