132話 救けに行くから ページ11
《何よりおれの出世もかかってるしなァ!!!》
(あいつ、大丈夫か？)
《人の命をなんだと思ってるの!?》
《忘れてくれるな。CP9とは、政府の暗殺機関
1000人の命を救うために、100人の死が必要ならば我々は迷わずその場で100人殺してみせる
真の正義にゃ非情さも必要なのさ
そもそも侵入したあの“申し子”を全く止められねェ、能無しの兵士どもなど死んだ方がマシなんだ馬鹿野郎!!!》
『あのさ、小電伝虫が通話中になってるの言わなくていいの？』
「……………」
《え!!? しまった!!! 今の会話、つつぬけか!!?》
(こいつ、よくそれで長官務まったな)
「…………」
《全員島を離れて!!!
ケニエル・ズローに「バスターコール」がかかった!!!
島にいたら誰も助からないわ!!!》
《余計なこと言ってんじゃねェよ!!!》
『ねェ、よくこいつの下で働けるな』
「言うな」
(あ、呆れてるわ。この人)
と、まァ休戦はここまでにして
「！」
ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞﾝ!!
「まさか、いきなりとはな…」
『そういうの、お嫌い？(ﾆｺｯ』
「いや、嫌いではない」
鉄パイプで相手を殴る
何発かこちらも食らった後、瓦礫の山をどかして立ち上がる
『どいてよ。扉の奥にエレーラがいるんでしょ!!!』
「いるだけだ。会えやしない、もう二度とな…。逃げなくていいのか？今なら、逃がしてやろう」
『あら、ありがとう…。でも私、逃げる気もないし殺される気もないし、許す気もない……!!!』
「許す…？何をだ？何を許すつもりだ？あの女を助けるためにここまで来たお前をおれは逃そうとしているのに、何を求めている？
お前の様なバカを…逃そうとしているのか？」
『ハハハッ…。ご忠告、どうもありがとう
でも、口には気をつけた方がいい…私は、怒りでヒートアップするから…』
「ほぅ…？」
ﾎﾞｺｫｯ!!!
『あああ!!!』
「申し子!!!」
『テレーム!!』
「エレーラは!?」
『あの扉の向こう…!! ハトが後ろの扉を守ってる……正義の門に行ける!! もう連れてかれた!!!
私が抑えるから、あんたが行って!!!』
「まかせろ…!!」
「ここまで来ると…もう、生かして帰せないな…」
『さっきから、何言ってるのか知らないけどさ…。
自分がこれから倒れる姿も想像してないよね…？頭が高いんだよ…!!(ｷﾞﾛｯ』
「貴様もだ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月26日 20時
