現海賊は現在ヒーロー科15 (ページ2)

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「なァに、もう今頃全員捕まってる頃だろうが…………!! “悪の申し子”とその仲間だ……!!
このケニエル・ズローの1万の兵力の前にはゴミ同然だったようだな!!!
まァ、どうせ監獄への船を出すとこだ。手土産にちょうどいい。このまま、「ティントダウン」へ連行するつもりだ」

その言葉を聞いたエレーラは、声を荒げる

「待って…約束が違うじゃない!!!!
私があなた達に協力する条件は、彼女を無事に逃がすことだったはずよ!!!」

「何を必死にいきりたちやがって…
………ウォート。我々が出した条件を正しく言ってみろ」

「「“悪の申し子”が、無事にこの町で生きること」」

「ああ、そうだな。あいつは国を出て(・・・・)…ここへ来たんじゃねェのか!?」

「!!? ………………!!! 何ですって…!!?
まさか、そんなこじつけで協力を破る気じゃ……!!!」

「何だと？黙れこのクズが!!!
そもそもてめェ罪人との約束なんざ、おれたちが守る必要さえねェんだ!!! 調子にのるんじゃねェ!!!
海賊を騙してとっ捕まえることくらい、海軍ですら公然とやってることだ!!!」

「卑怯者………!!!!」

「人を裏切り続けて来た女が…今更理想的な死を選べると思うな…!!」

悔しくて、何も言えないエレーラは唇を噛みしめるしかない

レンside

『あれが、最後の建物ね』

幾度となく建物を壊し続け、最後の建物

『エニエス・ロビーと同じだとは思ってたけど、道がないね』

相っ変わらず、変わりのないことで…

「おい」

『！』

あの人…アライアンスにいた

「「世界政府」始まって以来、前代未聞だぞ…。
“政府の玄関”にここまで踏み込んできた女は…!!!
いつまで暴れる気だ」

『死ぬまで!!!』

建物に、「ケニエル・ズロー」と大きく書かれている

『エレーラは、あの後ろの建物にいるんだね!! そこどいてよ』

「お前はまだ気がついていない様だな…」

『？』

「これが、“世界的規模(・・・・・)”の「大犯罪」だということに」

『そんなの今更だ…。何が言いたいの？』

「……全世界の海より…加盟国、170以上の勢力を誇る「世界政府」という巨大な組織が、所有するこの島に、お前が攻め入るということは、そこすべての国々に反旗を翻すことを意味する!!!
「政府」はその威厳にかけて、お前を世の中への晒し者にして残酷な死を与えるだろう」