現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ7)

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「エース」

「ん？」

ｺﾞﾝ

「ぐわっ!!!」

「エース先生!!」

『スモーカー、てめェ!!!』

十手でエースを吹き飛ばし、抑え込むスモーカー

「…なんだ…？力が入らねェ………………!! ………水に落ちた時みてェに…」

「な…なんだ」

「おい、エースに何した!!」

「“申し子”も知ってるだろ。この“十手”の先端には、
“海楼石”って代物が仕込んである
とある海域にのみ存在する不思議な石だそうだ…
海軍本部の監獄の柵は全部こいつでできてる
“能力”を持つ犯罪者が逃げられねェようにな
まだまだ謎の多い鉱物だが、わかってるのはこの石が海と同じエネルギーを発してるってことだ
“海”が固形化したものだと考えればいい…」

「じゃ、じゃあ“個性”で“悪魔の実”を食べたっていうエース先生が弱ってるのって…!!」

「じゃあ、この柵も同じ物か…」

「でなきゃおれはとっくにここを出てる。お前らを全員、二度と海へ出られねェ体にしてからな…」

『…じゃあ、覇気でなんとかしてやる』

牢屋の鉄格子を掴み、力を入れようとすると

「その通りさ、やめたまえ。共に死に行く者同士、仲良くやればいいじゃねェか……!!」

「クロノシス………!!!」

「オーオー…。噂通りの野犬だな、スモーカー。
おれをハナから味方と思ってくれてねェようだ
だがそう…そりゃ正解だ。てめえにゃ“事故死”してもらうことにしよう
“申し子”って小物相手によく戦ったと政府には報告しておくさ。ハハッ
何しにこの国へやってきたのか知らねェが、どうせ独断だろ。政府はおれを信じてるからな。ここへ海兵をよこすはずがねェ」

「あいつが“ブラックリスト”の…」

焦凍が眉を寄せてシワを作った

『あんたが、クロノシスか……!!』

「“悪の申し子”。よくここまでたどり着いたな…
まさか会えるとは思ってもみなかった
ちゃんと消してやるからもう少し待て…。まだ主賓(・・)が到着してねェ。今、おれのパートナーに迎えにいかせたところだ」

『ミラウか!!!』

「ご名答」

ムカムカして鉄格子を握る

「おい、レン」

『あん時みたいに………!!! また檻の中から見てるなんて、嫌なのに…………!!!』

「…………」