現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ40)

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「「エレーラを助け出す!!?」」

「ほ、本気かよ!!」

『本気でやるんだ…!!!
それには、もっと情報がいる…世界政府に狙われてるってことは、多分、今は政府と一緒にいるはずなんだ…
だったら、政府のことをよく知る必要がある』

「政府のことか…。知ってることとかなんも…」

『…………………』

カランコロンと音がして、足元を見ると小瓶があった

『何、コレ？』

「なんか入ってるね」

小瓶の中には紙が何枚か入っていて、キュポンッと蓋を取って中身を取り出した

『これ…』

「エレーラの!?」

『しかもこの字………』

見間違えるわけがない

大好きな字

『サボだ…!!』

「え？」

『サボの字………!!!』

くせっけのある字

大好きでいっつも見ていたサボの字

間違えるわけがない

だって、紙の最後に小さくサボのマークがある

『ありがとう…!! サボ』

これでなんとか、エレーラの過去がわかるはず

「エレーラは、“あるもの”を探して旅に出ていたみたいだな」

「あるもの？」

「この石みたいなやつだ」

『……………!!!? “歴史の本文(ポーネグリフ)”!!?』

隅に映されているのは、ロビンが探し続けていたもの

しかもこれは、ヴェバリアの地下の光景だ

『そうか…。この人も、ロビンと同じなんだ…!!』

「お、おい、なんなんだよ。そのポーネグリフって」

『“歴史の本文(ポーネグリフ)”は、世界中に30個存在すると言われている歴史を記した石のこと…。
決して砕けない硬い石に古代文字で歴史が刻まれている「壊せぬ書物」であり、古代文字の知識を持つ者でないと読めないの…。そうか、だから読めたんだ……!!!』

「レンは読めるのか？」

『いや、歴史についてはあまり深く考えたこともないし、そもそも古代文字は苦手で…』

「そうなのか…」

『本当は、“歴史の本文(ポーネグリフ)”を求め、研究・解読することは、世界的な“大罪”だと大昔から政府が定めている
その石が、この世界にもあるなんて知らなかったけど…そうだよね、ビビにもロビンにも似てる人がいるんだ…
同じものがあってもおかしくない…!!』

「研究と解読をすることが罪なら、存在を知ることも罪なのか？」

切島くんが聞くと、私は首を横に振った