現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ25)

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クロノシスの横腹に蹴りを入れた

「……なぜ、そこまで…!!!」

『ウゥゥ』

「お前の目的はこの国にはねェはずだ!!! 違うか!!?
他人の目的のために…!!? そんなことで死んでどうする。仲間の1人や2人…!!
見捨てれば迷惑な火の粉はふりかからねェ!! 全くバカだ、てめェらは!!」

崩れる葬祭殿で、大声でそう叫ぶクロノシス

フラフラな体に鞭を打って立ち上がる

『……だからお前は、わかってねェって言ったんだ…。
ミラウは…。……あいつは、人には死ぬなって言うくせに…自分は一番に命を捨てて人を助けようとするんだ…。
…放っといたら死ぬんだよ、お前らに殺されちまう!!
ビビだって、同じだ!!』

「わからねェ奴だ…。だからその厄介者を見捨てちまえばいいとおれは…」

『死なせたくねェから、“仲間”だろうが!!!
…だからあいつが国を諦めねェ限り…私たちも戦うことをやめねェんだ!!!』

「…たとえ、てめェらが死んでもか」

『死んだ時は、それはそれだ…!!』

ｶﾞｸﾝ…

「クハハハハハハハ…。口では偉そうに吠えるも…結局体はいうことを聞かねェか!? 言い様だぜ、申し子…!!!」

ﾄﾞﾃｯ

『ハァ…!!! ハァ…』

体が、ゆうこと聞かないのはいつもだ

無茶ばっかりすれば、意に反したことばっかり

でも、

こんな奴に

こんな奴に

「このおれに…勝てるか(・・・・)!!! どうか(・・・)だ!!!
お前がどれほど仲間を想おうと、お前らがおれの計画を阻止するため、どれだけ立ち回ろうとも…!!!
ここでおれに勝てねェのなら、今までてめェらがやってきた全て(・・)は水の泡だ!!!
所詮、てめェのような駆け出しの海賊が楯突いていい相手ではなかったのさ…。
…………どうしようもねェことなんざ、世の中には腐る程ある…!!!

終わりだ」

天を仰ぐクロノシス

砲撃が、起こる

だが、砲撃は起こらない

みんながやってくれた、のか？

「なんという卑劣な…!!!」

「ハハ…。周到だとせめてそう言ってほしいもんだな…。Mr.ラング…!!
“作戦”ってのは、あらゆるアクシデントを想定し実行すべきだ…
時間までに“砲撃手”の身に何かが起きたとしても、「砲弾」は自動的に爆発する………!! なァに、時差はほんの数十秒だ」