現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ22)

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121話返してもらってないページ22

レンside

落ちていくミラウを、空中で受け止めた

『ふうっ!!! 間に合った!!!』

「……………レンさん…!! アル…!!! ウゥ……っ!!!」

私の服を強く掴んで涙を流すミラウ

「広場の爆破まで時間がないの!!
もうみんな…やられちゃったし………………!!
私の“声”はもう…誰にも届かない!!! このままじゃ国が…!!!」

『心配すんな』

「！」

『お前の声なら、私たちに聞こえてる!!!』

王宮の階段の前に下ろしてもらう

「気をつけろよ!! レンくん」

『うんっ。いっぱい飯食ったしな!! 血はモリモリだ!! もう……!!! 負けねェさ』

ミラウを落とした場所から、こちらを見下すクロノシスが見える

「ああああああああ～～～～っ!!! 海波が生きてるぞ～～～～!!!」

「上鳴くん!!」

「何ィイ!!!? レン～!!!?」

「ミラウさんもいるぞ!!」

『ふんっ!!!』

後ろから聞こえるみんなの“声”

無事で、生きていてくれて

それだけで嬉しかった

「レン、てめェ」

『ごめん、みんな。私、あいつに1回負けたんだ』

「「！」」

『だからもう負けない!!! あとよろしくね!!』

「さっさと行って来いよ…」

「レンちゃん、頑張って!!」

「てめェで勝てなきゃ、誰が勝てるっつーんだよ」

『…終わりにするぞ!!! 全部!!!』

「「おォし!!!!」」

よっし！

『ス～～～～～～～～ゥ～～～～ナ～～～～アッ!!!』

「何度戦っても、お前はおれを殴ることすらできん…!!!
また串刺しになりてェようだな!!!」

ﾄﾞｺﾞｫﾝ!!!

『殴れたぞ!!!』

一瞬でクロノシスに蹴りも見舞ってやった

『立て。あの時、お前の手にかかった「ゼル」でもらった水が教えてくれた
水に触れたらお前は、砂にならなくなる!!!
だから雨を奪うんでしょ。お前は水が怖いから!!!
これであんたをぶっ飛ばせる!!! ここからがケンカだ!!!』

「お前が…？おれに勝つ気なのか…!!?」

『あぁ』

クロノシスにまたやられたが、何とか復活した

どこかに行ってしまったあいつの後を、思うがままに追いかけていくと

あの女の海兵がいた

「…申し子…!!!」