118話 お前がバカ ページ12
「うわっ、レン!!」
「なんで敵を連れてきてんだよ!!」
『いいでしょ!?』
「申し子!!!」
「レン!!!」
ｶﾞｷｨﾝ!!
「何故おれを助けた」
『……………。2年前と同じ理由よ』
鉄パイプで十手を弾き、スモーカーを見つめる
『“船長命令”を私は聞いてただけ…。別に感謝しなくていいわよ？あの子の気まぐれなんだから』
「……………。…じゃあ…おれがここで職務を全うしようと…文句はねェわけだな？」
『勝手にすれば？』
「おい!!」
「……………。行け」
「え」
目を閉じて、スモーカーは言った
「だが今回だけだぜ…。おれがてめェを見逃すのはな…。
……次に会ったら…命はないと思え。“悪の申し子”…」
「おい、レン!!!」
「さっさと来い!!」
「セルコールはこっちだ!!!」
『うん』
走り出すみんなを追いかけ、足を止めて振り返る
『やっぱり、私スモーカーのこと嫌いじゃないなァ』
「！」
『ふふふっ』
「さっさと行けェ!!!」
『うわっと!!!』
慌てて追いかけると、口田くんが何かを引き連れていた
「口田!!!」
「これは…“ヒッコシコブラ”!!!」
『おいしそう…』
「食うな!!!」
全員が乗り込むと、口田くんの指示に従ってヒッコシコブラは走り出した
ｸﾞｲｯ
「「!!!?」」
「ミラウ」
「止めろ、口田!!!」
『ミラウ!!!』
「レン、あいつだ!!!」
『ヤロッ…!!!』
「きゃ」
「おい!! レン!!!」
「あのバカ」
「レンさん!!!」
連れて行かれそうになるミラウを庇い、私が引っ張られる
『お前ら先行け!!! 私1人でいい!!! ちゃんと送り届けろっ!!! ミラウを、
「レン、敵は2人いるんだぞ!!!」
「レン!!!」
叫んでくるみんなにニッ、と笑う
エースside
「このまま進め、口田!!! 「セルコール」へ!!!」
「(ｺｸｺｸ!!」
「おい、エース先生!! 置いてくのか!!?」
「レンさんっ!!!」
「大丈夫だ、ミラウ!! あいつなら大丈夫だ!!!
気の毒なのは
今までレンに狙われて…無事でいられた奴なんて1人もいねェからな!!」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
