現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ10)

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「なお、この部屋はこれから1時間かけて自動的に消滅する
おれがアウターコード社社長として使ってきたこの秘密地下はもう不要な部屋。じき水が入り込み、ここはブルームラインの湖に沈む
罪なき百万人の国民か、未来のねェたった4人の小物ヒーロー志望か
救えて一つ、いずれも可能性は低いがな
一国の王女もこうなっちまうと非力なもんだな
この国には実にバカが多くて仕事がしやすかった…
若い反乱軍やゼルの穴掘りジジイ然りだ…!!」

『あんたまさか、おじいさんのこと!!!』

「なんだ、知ってるのか」

クロノシスは足を止めて振り返る

「…もうとっくに死んじまってるオアシスを…毎日黙々と掘り続けるバカなジジイだ
笑っちまうだろ？度重なる砂嵐にも負けずせっせとな…」

『てめェっ!!!』

「聞くが、“悪の申し子”。“砂嵐”ってやつが、そう何度もうまく町を襲うと思うか……？」

『……………………!!!』

そうか、そうか…………

「まさかあのクズやろう…」

“「ゼル」はね…砂なんかには負けないよ…”

『てめェがやったのか…!!!』

「殺してやる…」

高笑いをしながら行ってしまうクロノシス

攻撃をしようとしても、ミラウは折れてしまう

『ミラウ!!!』

「！」

『なんとかしろっ!!! 私たちをここから出せ!!!』

「レンさん…!!!」

「レン」

「クハハハ、ついに命乞いを始めたか、申し子!!!
そりゃそうだ、死ぬのは誰でも恐ェもんさ…」

『私たちがここで死んだら!!! 誰があいつをぶっ飛ばすんだ!!!』

「(ﾋﾟｸｯ」

笑いが止まる

「……………自惚れるなよ、小物が……」

『……………てめェの方が、小物だろ!!!』

クロノシスは正面玄関から出て行った

外にいるみんなを殺しに

「みんな!!! もう少しだけ我慢してて!!!
必ず助けを呼んでくるからっ!!! 私は絶対みんなを見捨てたりしない!!!」

「おう!!!」

『………で、教えてくれない？
なんであんたがここにいて、なんでクロノシスを追っているのか』

ミラウが外に出た後、スモーカーに振り返る

「お前らこそどこまで知ってるんだ…。クロノシスは一体何を狙ってる…!!」

『……わからないからこっちが聞いてるんじゃない』