現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ31)

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124話謎の女ページ31

NOside

《そうか…。“申し子”が……》

「どうしますか？消しますか？」

《フッフッフッフッフッ…!! いや、放っておけ…》

「若も相変わらずですね…。なぜそんなに彼女が？」

青い空の下、海の上で小さな電伝虫で連絡を取るウォルフは、電伝虫で会話する相手に尋ねた

《奴が血眼になって探すであろうもので、釣ろうとしているだけだ……》

(とか言って…本当は、“麦わら”を消そうとしてるだけでしょ…)

《フッフッフッフッフッ…。で、クロノシスはどうなっている？》

「彼女に倒されました。おそらく、二度と陽の目を見ることはないでしょうね」

《フッフッフッフッフッ……!!
相変わらず物騒な奴だな…!! だが、生きていたのか》

「まァ、死ぬような玉じゃないのはあなたもわかってるでしょ？
あの戦争で死体が上がっていませんし、何より、マリンフォードでのあの時間が、世間には大きく驚かすものとなってますし」

《もう、2年だ…。そろそろ動き出すだろう》

「ですね…」

《お前も早く、“ドレスローザ”に戻ってこい》

「わかりました」

電伝虫を切ると、ウォルフは「人使い荒いったら、ありゃしねェ」と悪態を吐きながらも船を動かした

ードレスローザー

窓から差し込む眩しい太陽の光に照らされた、怪しげな笑み

男の近くにある小さなテーブルの上には、先ほどまで使っていた電伝虫

そして、1枚の手配書

金色の髪が風になびき、自信のある笑みを浮かべ赤い瞳が写真の奥から力強く捉える

「…フッフッフッフッフッ…!!!」

男は怪しげに笑いながら、手配書を眺めていた

レンside

『………………』

「どうした？」

『ねェ、なんか気配する』

「？」

船の中、“誰か”いる

ｶﾞﾁｬ

「…やっと島を出たみたいね」

「は？」

「「!!!?」」

『あ、あなた…』

船の船室から出てきたのは、私をセルコールで助けてくれた人だった

「お前、いつから船に!?」

「ずっとよ。下の部屋で読書したり、シャワー浴びたり。これ、あなたの服でしょ？借りてるわ
でも随分ブカブカね。バストが合わないわ」

「ってことは、海波はデカイってことだよな？」

「燃やすぞ？」