現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ28)

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123話愛してるから!!! ページ28

「一度は死ぬと覚悟したが、彼女に救われたのだ。
クロノシスと戦ったその体で人2人抱えて地上へ飛び出した。信じ難い力だ…」

「………じゃあ、その“毒”ってのはもういいわけだ」

「…あぁ、中和されたはずだ。だが、怪我の手当てをせねば…。キミたちもな」

国王様に言われて、僕たちは自分の体を見た

確かにズタボロだ

この国のために、戦ってきたのだから

「それよりミラウさん、早く行かないと」

「え？」

「広場に」

「そりゃそうだな。…せっかく止まった国の反乱に、王や王女の言葉もなしじゃ、しまんねぇもんな」

「……えぇ、だったらみんなのことも」

「ミラウ、わかったんだろ？
おれとレンはフダツキでな…。国なんてもんに関わる気はねェんだ」

「俺は腹減った」

「勝手に宮殿に行ってるからさ、早く行ってきなよ」

2人を見届けると、僕らは泥のように倒れて眠りについた

ー3日後ー

『いやーーーーーーーっ!!! よく寝た～～～～っ!!!』

今までの怪我がまるでなかったかのように大きな声を出して笑うレンちゃん

『体がバッキバキだ』

「無理しちゃダメよ!!」

「起きて早々うるせぇな、てめぇ」

「よかった、レンさん。元気になって」

『元気？私はずっと元気じゃない』

「ばかだな？熱とか凄くて大変だったんだぞ!!?
ミラウさんと八百万がずっとお前のこと看病してたんだからな！」

『そっか、ありがとう！っていうか、なんか久しぶりだな。ん？久しぶり??』

「まぁ、そうなるよな。3日も寝てたんじゃ」

『3日?? 私、3日も寝てたの？………………………。15食も食べてない』

「なんでそういう計算になるんだよ」

「1日5食かよ」

と、果物を出されたけど、秒でなくなった

「手品かよ!!!」

『おばさん、私は3日分食べるよ!!!』

「臨むところだよ！」

ご飯も盛大に食べて、みんなでお風呂に入った

レンside

『ふはーーーー』

「でもみんな、入らなくてよかったのかしら」

『後で入るって言ったし、ゆっくり入りたいんだろ』

金色の髪を結い上げて、湯船に肩まで浸かる

「海は広いのね…。とても楽しかった」

『……ふふふ』

「？」

『迷ってるんでしょ？』

「え？」