雷門の女神2 (ページ21)

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14話真のエースストライカーページ21

ボールを奪った木戸川清修がカウンター攻撃を繰り出す

豪炎寺が空中で体をひねる

「ファイアトルネード!!」

灰崎が空けた星章ゴールへ一直線へ向かっていく

しかし

「うぉおおおおお！」

豪炎寺の必殺シュートを天野が胸で受けた

その体を、水神谷、白鳥、八木原が支える

「星章ディフェンスの意地にかけて、これ以上点を取らせてたまるか！」

4人は吹き飛ばされたが、シュートも枠をそれた

のたうちまわる4人に、灰崎が悪びれずに言う

「あんたたちも、鬼道に言ってやったらどうだ？
こんなキーパーは願い下げだとな」

水神矢がよろよろと立ち上がる

「お前はゴールの前に立っていても、フォワードの気分でいるのか？」

「……!!なんだと？」

「お前がそこにいるために、キーパーを外された者がいる…」

ファイトルネードを胸に食らった天野が苦しそうにあえいでいる

水神矢が灰崎の足元を指差した

「そこにいる時ぐらい、ゴールをどう守るのかを考えろ」

星章学園のピンチは続く

相手コーナーキックは水神矢がヘディングで大きくクリア

しかし、こぼれ球は再び木戸川清修

豪炎寺にパスが渡る

『正念場だな』

腕を組みながらタッチライン際で、灰崎を見つめながらそう漏らす

「ゴールをどう守るか、だと？
俺はフォワードだ、点を取ることしか知らねえよ」

灰崎はイラついているものの、敵と味方の動きをよく見ていた

武方友、武方勝が左右に広がる

それにつられて守備陣が間隔を空けてしまう

「そいつらは囮だろうが…」

そして、見極めた

灰崎はまたエリアを飛び出し、一瞬マークの緩んだ豪炎寺からボールを奪い取った

その行動に、観客席から見ていた明日人は身を乗り出し、野坂はフッと口元を緩めた

『どうやら、わかったようだな』

海風はそう呟いた

「お前ら、どこに目ぇつけてんだよ！
11番がガラ空きじゃねえか!!」

灰崎が的確に味方のポジショニングを修正し始めた